Hayama Ranのブログ

読んでメリハリボディをつくる

運動と勇気

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毎日気持ちをリセットしてくれる夕焼け

昨日は考えがまとまらず、お休みしました。

今日は以下のように進めてみたいと思います。

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運動の種類

さて、

運動は、個々に行うものと、集団で行うものがあります。

例えば、個々で行うものは

  • ジョギング(一人での)
  • 自宅ヨガ
  • 自宅ストレッチ
  • 筋トレ
  • 一人でのウォーキング

など。

集団で行うもの(参加者が動きを合わせるもの)

  • エアロビックダンスなどのエクササイズダンス
  • グループでの筋トレ(同時進行で同じ動作を行うもの)
  • ダンス
  • グループでのヨガ

など。

 

 

「みんなで一緒にするのは嫌い」

「ひとりでカラダを動かすのはつまらない」

「両方とも好き」

なんて声が聞こえてきそうですが、今日はグループでのエクササイズの起源や効用について書いてみます。 

 

集団での運動の起源

「原始人たちがみんなで動きを合わせたのは、自分たちの身を守るための戦術だった可能性がある」

と医師のヨアヒム・リヒター氏と心理学者のロヤ・オストヴァール氏は推測しました。

 

この本、

 

 の中で、ケリー氏は、野生の動物が身を守るときにとる行動を見てもそのことは納得がいくと述べています。

 

  • ゴンドウクジラやイルカ

   ※泳ぐときも水面に顔を出すときも群れで動きをぴたりと合わ

    せて周囲の生物に脅威を与える

   ※卵を襲う敵が表れると、仲間で敵を取り囲みとびかかった

    り、つついて撃退する

   ※オオカミの群れに囲まれると、ひと塊になって外側に角を突

    き出し、多角獣のように立ちはだかって鉄壁の防御をする

 

 

実験

人間ではこんな実験が行われています。

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実験

  • だんだん近づいてくる軍隊の足音の録音を聞かせる
  • その恐怖度を評価してもらう

 

 足音の種類        

  足音がぴったりそろっているもの

  足音が不ぞろいのもの

        ⇩結果

  • 足音がそろっているほど、屈強な巨体の兵士たちを想像した
  • 足音がそろっている兵団ほど強い団結力が感じられた
  • 個々の兵士の一団ではなく、一体化して優れた戦闘力を発揮する超個体(ちょうこたい=多数の個体から形成され、ひとつの個体のようにふるまう生物の集団)のように感じられた。

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素人ながら、人間の生い立ちを想像すると、

自分たちを襲う動きの速い、またカラダが大きく力の強い動物から集団で身を守ったり、狩猟する際に力を合わせて、動物を威嚇するために動きを合わせたり協調させたり、声を合わせたりしていたのではないでしょうか。

 

また、

食料や土地、水をめぐっての人間同士の争いが起きたときには、部族で動きをそろえたり、音や声を合わせて、超個体を連想させて争いを避けたり、一致団結して戦っていたのかもしません。

 

この本ではアンダマン諸島先住民族たちが、外敵との戦いの前に舞踊の儀式を行ったことが書かれていますが、

私が真っ先に思い出したのは、

ラグビーニュージーランド代表オールブラックスが必ず試合前に踊る「ハカ」。

ハカは、一致団結していることを対戦相手に見せることもあると思いますが、自分たちの恐怖心を取り除く効果もあるようです。

 

上記の実験は、観察者の実験ですが、集団での行動や運動をおこなっている人はどうなのでしょうか。

 

観察者が感じている以上に、

  • ひとつの目的のもと一致団結している
  • 共通の価値観でつながっている
  • 力がみなぎってくる

ようです。 

 

 人間は団結して動きを合わせるとき、外的脅威への恐怖心が薄れ、敵の脅威をあまり感じにくくなる。

 とも書かれています。

 

現代行われている集団競技やグループエクササイズは、起源が、恐怖心を取り除いたり(≒勇気を出す)、部族の連帯感を強めるための儀式的な集団行動にあるのではないか、と勝手ながら想像しました。

脳の原始的な部分が、「一致団結する喜び」「勇気を出す心地よい興奮」を求めているような気がします。

フィットネスクラブでのグループレッスンやヨガのスタジオが人気なのは、脳の欲求に応えた運動だからかもしれません。

 

デモ行進

 …政治運動や社会運動においてデモ行進を行う理由の一つでもある。集団行動は外部に対しての連帯の強さを見せつけるだけでなく、メンバーたちの士気を高める効果もある。

 デモ行進でも研究が行われていて、

 デモに積極的な人

  • 参加者の中で「我々」の主体感が生まれる
  • 集団との結びつきを感じる
  • 自分たちより大きな存在の一部になったように感じた

 

 デモを傍観している人

  • デモに積極的な人の感覚は生じなかった

 

さらにデモが終わった後、デモの参加者には

  • 「世の中は以前よりも公平になってきている」
  • 「人間の生まれ持った性質は、悪よりも善である」
  • 「自分たちが抗議行動で訴えている問題は解決できる」

などのコメントに賛成する割合が増えた。

 

「デモに参加すると希望が湧いてくる。デモに参加していない人にはそのような効果は表れなかった」

 

と記述があります。

 

 

先月、自治会の草刈りに参加しました。

デモの実験結果と同様の感覚がありました。

 

近所には小中学生の子供を持つ世帯が多いのですが、我が家は、リモート授業が主な大学生の息子が一人。

近所の方々とのお付き合いも限られた範囲内しかありません。

草刈は、町内のボランティア募集により参加したものでした。

すぐ近くの家のご主人の名前を覚えたり、最後まで一緒に後片付けをしたり、同じ町内に住む方々との結びつきを感じました。

数少ない機会ながら、つながりを大切にするため、「可能な限り継続的にこのボランティアに参加したい」という気持ちが生まれました。

なにより、自分の住む地区をきれいに保つ役割を果たせることにやりがいを感じました。

「人が集まって共通の目的のために行動する」というのは、精神的に豊かな自分自身をつくっていく手段だと感じました。

 

今日は運動とは少し離れたところのお話でしたが、

コロナの影響がおさまってきたら、集団で行う運動にもチャレンジしてみてはどうでしょうか。

エクササイズとして意識しないで、自治会の清掃やボランティア活動などでも、人とつながる喜びや勇気が湧いてくる感覚は得られると思います。

積極的に集団での行動(または運動)に参加して、前向きで勇気を持った自分をつくっていきましょう。

 

今日はこの辺で。