Hayama Ranのブログ

読んでメリハリボディをつくる

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サイクリング途中の夕焼け

昨日から、集団で運動することについて書いています。

 

今日は

 

もくじ

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と進めてみようと思います。

 

この本

 

 には、日本での出来事が書かれています。

東日本大震災

 2011年3月、東日本大震災によって、宮城県岩沼市は甚大な被害を受けた。太平洋沿岸にある市の面積の約半分が津波で浸水し、180名の住民が犠牲となった。震災後市民の15%にはうつ病の症状がみられた。

 市の公衆衛生担当の職員たちは、復興へ向けた取り組みの一環として、市民たちが体を動かす機会を増やすため、運動プログラムを実施した。すると、グループエクササイズへの参加が多い人たちほど、うつ病になりにくいことが明らかになった。うつ病の予防には、一人でウォーキングをするのも効果的だが、グループエクササイズのほうがさらに効果が高かった。

 

昨日のブログで、集団で運動することで、「私たち」という大きなものの一部になった喜びや「希望が湧いてくる」効果があることを書きました。

 

地震津波の災害で

命からがら助かった人、

お父さんお母さんをなくした人、

子供を亡くした人、

家を失った人、

 ……

悲しみや恐怖に打ちひしがれた人々に集団での運動が効果的なことを初めて知りました。

 

もし私の身の回りで大災害が起きたら

「運動どころではない」

「これからどうやって生きていったらいい」

となりそうです。

 

ただ、そのような状況になったとき、この本でケリー・マクゴニガル氏が私に教えてくれたこと―運動は絆を生み出し、希望を生み出すーをきっと思い出すと思います。

 

ハリケーン・ハービー

また、アメリテキサス州ヒューストンを襲ったハリケーン・ハービー(テキサス州最大の災害の一つ)の災害の後、公園でズンバ(ダンスエクササイズ)の公開レッスンが行われていて、ケリー氏も普段着のまま参加したエピソードが記されています。

ズンバの指導をしたのは、地元のインストラクター、オスカー・サジク。

彼は復興の取り組みが始まってすぐ、

「何百名ものズンバ戦士たちと一緒に、最高に楽しいアウトドアレッスンに参加しよう。ヒューストン・ストロング。僕らは必ず立ち直る」

フェイスブックに投稿をしていました。

 

サジク氏が、集団で運動することの効用を知っていたのかは定かではありませんが、

結果的に人が集まり、

悲観する心を、人との絆を強め希望をもって立ち直らせる心に変えていくことに大貢献したイベントだったのだと想像します。

 

大きな災害が起きたとき、行方不明者の捜索や長い避難所生活の報道をよく耳にします。

 

救助隊のこと

不足物資のこと

ボランティアのこと

… 

いろいろと報道されます。最近は心のケアのことを良く耳にします。それだけ深刻な状況になってしまうからでしょう。

 

私自身の理解もそうですが、社会全体が、運動と心の関係の理解を深めていけば、将来的には「災害時の心のケアのための運動支援部隊」が組織されて、被災地に指導者が派遣されるような時代が来るのではないかと思いました。

日頃からの、運動習慣や人と人のつながりがあればなおさら、うつ症状や不安な心の状態から、希望を持った方向に早く向かえる可能性が強くなると思います。

 

集団での運動の効用

集団での運動の理解に役立つ記述だと思いましたので、以下に示します。

 ………………、グループエクササイズは、体を一緒に動かす効果を高める多くの条件を満たしているのだ。たとえば私たちは心拍数が上がるほど、一緒に体を動かしている人たちへの親しみが増す。音楽に合わせてみんなでカラダを動かすのも効果的だ。

 また、エクササイズのレッスンは、意図的にせよ、偶然にせよ「密集化」現象を利用しているものが多い。みんなで体の動きを合わせているときに、パーソナルスペースが狭くなると団結が強まるのは、互いの体が近づくことで、自己と他者の境界線がさらにぼやけて感じられるせいだろう。

 互いの体の匂いがするほど近くにいると、感情も伝わりやすくなる。じつは、楽しい時の汗(ハッピースエット)は、ふつうの汗とは匂いが異なることをご存じだろうか?しかも、誰かのハッピースエットの匂いをかいだ人は、気分が高揚するのだ。毛穴から分泌された喜びの匂いは世界共通のようで、たとえその国の言葉を話せなくても、喜びの匂いを吸い込んで、集団的な幸福感に酔いしれることもできる。

コロナ禍では、

蜜を避けて感染を抑止しなければいけませんので、現状ではこれらの効用を自分自身で確かめてみることはできません。

ですが、ケリー氏がこの本で提供してくれた情報、時期が来たら確かめてみようと思います。

 

今日はこの辺りまで。