Hayama Ranのブログ

読んでメリハリボディをつくる

しばらくお休み

 

 毎日から、1日おき、時々2日おきとブログを書く感覚が伸びていましたが、1週間おきくらいになりそうです。

 

新しい仕事に就職し、意外に肉体労働です。

今日はその初日で、デスクでの提出書類の作成が半分くらいでしたが、腕時計の万歩数を帰宅して見ると18,000歩を超えていました。

 

今月中には、「2万歩くらいが平均歩数になるのでは?」と予想しています。

体重も減っていました。

運動量に応じた食事量になっているか、体重でチェックしていこうと思います。

 

仕事内容を家に帰って見直して、要領を少しずつ覚えて行っています。

疲れもあります。

 

できる範囲のブログにしていきたいと思います。

 

時々見にきてください。

エクササイズ

黄砂、PM2.5共に多い1日でした。

黄砂での霞は、長崎に住んで33年経ちましたが、今までの中で最悪ではなかったかと思います。

 

コロナの状況の中でも、公園は人との会話もなくマスクを外していましたが、

今日はマスクは外せませんでした。明日もつづくようで、

 

新しい年度の始まり、私の新しい職場での初めての勤務となる4月1日はクリアな青空を期待します。

 

今日も、ケリー・マクゴニガル氏の著書、

 

を進めていきます。

 

ケリー氏の著書の特徴として「エクササイズ」を行ってもらうように構成されています。章や大事なところのまとめとして、「エクササイズ」が紹介されていて実践的な本になっています。少し苦手な人がいるかもしれませんが、自分をよく知ることになるし、ストレスを正しく理解できます。そして、ストレスを活用できるようになりますので、是非試してみてください。

 

 

もくじ

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エクササイズ

不安を興奮に変えるエクササイズ 

 

ここ一番というときに実力を発揮したければ、無理に落ち着こうとして焦らないことです。それよりも「緊張したっていいんだ、興奮しているしるしだから。心臓もスタンバイしてるんだ」と自分に言い聞かせましょう。

 

というのが、今回のエクササイズです。

緊張する場面が直近にありますか?その場面で是非試してみてください。

このようにケリー氏から問いかけられたとき、私は中学時代のバスケットボールの試合を思い出しました。

多分、初めての試合でのシュートは、入るか分からないのにシュートを打たなければいけない状況だったように思います。

チームのシュートタイミングだから、「シュートが入るか分からないけれど打たないわけにはいけない」状況に置かされたわけです。

心は不安でいっぱいです。からだはいつも通り動かせば7、8割入るはずです。

そんなことを一瞬考えながら、シュートを打った気がします。当然入りませんでした。

 

試合をこなしていくと、緊張しながらシュートを打つことに慣れてきます。決して「緊張しない」ということはなく、緊張した状態でもカラダをうまく扱えるようになってきます。

そして、最終的に適度な緊張があった方がシュートがよく入っていた気がします。

バスケットボールを初めて、すぐの心理状態の時に、ケリー氏の言葉があったらと、今更ながら思います。

緊張したっていいんだよ。試合を前に全身の筋肉が興奮している証拠だからね。」と。

 

私の話が長くなりましたが、ケリー氏は不安を感じた時には「興奮しているしるしだ」と自分に言い聞かせるのが一番いいと言っています。

そのエピソードが二つ紹介されています。

 

受講生のエピソード

ケリー氏の講義の受講生のマリエッラのエピソード

  • 念願叶ってヨガのインストラクターになったばかりのとき、ひどい不安を感じて困っていた
  • 担当するクラスの直前になると毎回、カラダ中にストレス反応の症状が現れた
  • そのストレス反応は、自分の不安のせいだと思い込んでいた
  • 「頭が真っ白になって教えられなくなったらどうしよう、と思うと心配でたまらなくなる」(マリエッラ)
  • 「一度はレッスンの5分前にドタキャンして、休校にしてしまったこともありました。パニック発作を起こしそうで、怖かったんです。」(マリエッラ)
  • マリエッラは、不安になった時にカラダに現れる症状について考え方を変える決心をした
  • 「今でもまだ不安になりますが、そんな時は自分に向かってこういうんです。大丈夫、これはいいことだから。私がうまくやれるように、カラダが助けてくれているんだから、って」(マリエッラ)

そして、ケリー氏はこのエピソードについてこう綴っています。

 授業(レッスン)前に不安や緊張を感じるのは興奮しているしるしだ、と思うようにしたことで、マリエッラは興奮から生まれるエネルギーを、授業に向けられるようになりました。「緊張をどうにかしなければ」とあせるのはやめて、生徒たちに意識を集中できるようになったせいで、ヨガを教えるのが以前よりもずっと楽しくなりました。今でも授業の前には相変わらず緊張しますが、パニックに陥って教えられなくなるのを恐れて、授業をキャンセルするようなことはなくなりました。

 あなたも会議や、スピーチや、コンテストや、試験など、大事なイベントの前になってしまったら、不安と興奮は紙一重だということを思い出しましょう。

 

この本には書かれていませんが、何かの本番前のカラダに

  • 震えがある
  • 手に汗をかいている
  • ド忘れしそうと不安になる
  • 口が乾く

などが現れたら、「あ、カラダが本番に向け準備してる!」と思っていいわけですね。

これらの不安からくるカラダの反応を抑えようとするのではなく、「本番に向け体も準備している」と捉えるということのようです。

 

私もこれからさき、緊張する場面では、可能な限り試してみたいと思います。

 

もう一つのエピソードは、次のブログで紹介します。

ではまた、次のブログで。

本番の試験

今日は夕方には日差しも出てきたので、公園に行こう…………と予定していましたが、隣のおばさんとの立ち話が長くなり(1時間近く!)、公園より近い広場に行きました。

 

時々、近所の中学生や高校生がサッカーボールを蹴って、遊んでいるスペースなので、子供達の邪魔にならなければいいが…………、と思って行きました。

誰もいませんでしたので、私が占有してエクササイズを行いました。

今日はバスケットボールだけ使ってのエクササイズ。

 

ボールを扱う姿勢はかなり低い姿勢のため、かなりお尻の筋肉が疲れてきます。

続けて行うと息も上がります。

ボールを使うと、好きなせいもありますが、繰り返し、飽きずにエクササイズが継続できます。

自分に合ったエクササイズと思っています。

 

 

本日も、ケリー・マクゴニガル氏の著書、

 

 

を進めていきます。

 

もくじ

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大学院進学適正試験の模擬試験で、『「不安になったら、ストレスのおかげでうまくいきそうだ」と思えばいい』とジェイミソン氏から励まされた学生は、そう言われなかった学生よりもストレスを感じていたにもかかわらず点数が良かった、という結果が出ました。

これが前回のブログの内容でした。

 

この模擬試験の3ヶ月後、学生たちは本番の大学進学適性試験を受けることになります。

 

 

本番の試験

 模擬試験の実験の続きを本番の試験でも行ったようです。

本番の試験では、

  • 試験中の気分を尋ねるアンケート
  • 試験結果

がデータになったようです。

本番の試験は、模擬試験とは比べ物にならないようなストレスがかかっていたと思います。

模擬試験から3ヶ月も経っています。そして、本番の試験前には、前回のように励ましの言葉はかけてもらえませんでした。

 

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結果 

  • 3ヶ月前、励ましのメッセージを受けたグループは本番のテストで

   ・不安を感じてもあまり心配にはならなかった

   ・自分ならやれるという自信を持っていた

   ・不安なほうがかえって実力を発揮できるはずだ

   と信じていた(励ましのメッセージを受けなかったグループとは大きく違っていた)

   ・メッセージを受けなかったグループに比べて今回もはるかに成績が良かった

   ・今回の試験の方が成績の差が大きくなっていた 

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ケリー氏は次のようにまとめています。

…………。(大学進学適性試験GREの本番の3ヶ月も前に、模擬テストの直前に与えられた短いメッセージが、その後の学生たちの進路を左右するほどの影響をもたらしたのです。それこそまさに、マインドセット介入実験のすごいところです。成功すれば、1回限りのプラセボ効果が生まれるだけではありません。効果は持続するのです。

 ジェイミソンはわざわざ本番の試験当日に学生たちの前に現れて、「不安を受け入れるんだよ」と思い出させてやったわけではありません。その必要もありませんでした。彼が学生たちに伝えたメッセージは、真実で役に立つものであり、学生たちはいつの間にか、それをしっかりと身につけていたのです。

ストレスを正しく認識する大切さを感じました。

社会通説では、「ストレスは体に悪い」と認識していました。私の例を挙げると、試験前の緊張と睡眠不足で胃が痛くなっていたのを思い出します。全員ではありませんが、周りにもそんな人がいたので、「緊張したらダメだ」「あまり健康に良いことではないよね」「ストレスの影響だ」と思い込んでいました。

実際には「ストレスが体に悪いという思い込み」の結果だった気がします。

ケリー氏や、ジェイミソン氏のようなことを言ってくれる大人は、大学、社会人になっても誰一人いませんでした。

それでも、度重なるストレスを経験したおかげで、私なりにストレスを少しだけ力に変えていた気がします。そして、この「ストレスを力に変える教科書」に出会って「さらに力に変えられるかも」と考えるようになりました。

機会があれば、10代、20代、30代くらいの人に伝えてあげたいですね。

 

これらの試験の実験結果をケリー氏がまとめたところでエクササイズが紹介されています。

エクササイズは、また次のブログで紹介します。

 

 

ストレスと試験結果

近くの小学校の子供たちは春休み。

公園で遊んでいる子供達は、元気に鬼ごっこをして遊んでいます。

 

私も公園でボールやrip:60(リップ・シックスティ)という道具を使って運動をしていますが、バスケットボールに興味を持った子供たちにボールを触らせ、いろんなつき方を教えると、熱心にボールに触っています。

 

最近は6個ボールを持っていって、遊ぶ子供達に貸しています。

ただ、公園が坂の上にあるため、広場から少しでも外に出ると、あっという間にスピードを上げてボールが坂を下っていきます。

私や、子供達が2-3度車と出くわし、ヒヤリとしました。

 

道路に出ないよう細心の注意が必要だと思いました。

また、可能なら、公園周辺の道路ではスピードが出せないような道路の工夫も必要ではないかとも思いました。いずれにせよ大きな事故が起きないよう子供を守るのは大人の仕事。ボール遊びには目を凝らしておきたいと思いました。

 

本日も、ケリー・マクゴニガル私の著書、

 

を進めていきます。 

 

もくじ

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ロチェスター大学の心理学教授 ジェレミー・ジェイミソン(2)

 アメフトの試合前のプレッシャー、と学校の試験前のプレッシャー同じストレスなのに、同じ人間が、アメフトだと「ワクワク」と感じる一方、試験では「緊張する」「プレッシャーでつらい」と感じるのは、「変だ」とジェイミソン氏は長年思っていました。

 

「ストレスは害になる」と思い込んでいると、実際には効果があるにもかかわらず(アメフトの選手のように)、ストレスをうまく利用できないのではないか、とジェイミソン氏は考えました。ストレスの効果についての人々の考え方を変えることができれば、プレッシャーの中でもストレスをうまく利用して、実力を発揮できるようになるのではないだろうか?と考えました。

 

その仮説を検証するために実験を行いました。

 

大学生への実験

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「ストレスの効果についての人々の考え方を変えることができれば、プレッシャーの中でもストレスをうまく利用して、実力を発揮できるようになるのではないか」を検証する実験

 

  • 対象 大学院進学適正試験(GRE)を控えた大学生
  • ストレス源 数学の模擬テスト
  • ストレス反応の変化を調べるため参加者の試験前の唾液採取

         ⬇︎実験開始

  • ジェイミソン氏は「この実験の目的は、体の生理的なストレス反応がパフォーマンスにどれくらい影響するかを調べること」だと学生たちへ説明
  • 半数の学生には次のメッセージで励ました(以下に引用します)

多くの人は共通テストを受けるとき、不安になったら失敗してしまうと思っています。ところが最近の研究によって、ストレスを感じるとテストの結果が悪くなるどころか、むしろ良くなることがわかっています。試験中に不安を感じている人の方が、成績が良いくらいです。ですから、今日の試験中にもし不安な気持ちになっても、心配する必要はありません。もし不安になっているのに気づいたら、「ストレスのおかげでうまくいきそうだ」と思えばいいのです。

  • 半数の学生にはこのメッセージは伝えなかった
  • 学生たちはメッセージを伝えたグループと、伝えなかったグループに無作為に選んだ
  • 両グループの模擬試験前の成績平均点等に差はなかった

        ⬇︎結果

  • メッセージで励まされたグループは、励まされなかったグループに比べ高得点を獲得した

        ⬇︎さらに

  • 励まされた学生たちは、「不安を感じても心配しなくてもいい、と言われ安心したはず、安心したことで成績が良くなったのでは?」という可能性を検証するため、2回目の唾液採取

        ⬇︎結果

  • メッセージで励まされたグループは唾液に含まれるストレスホルモン「αアミラーゼ」がテスト前より増えていた

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この実験に対してケリー氏は以下のように述べています。

…………。励ましのメッセージをもらった学生たちの唾液中では、ストレスによる交感神経活性の指標であるαアミラーゼが、テスト前よりも減っているどころか増えていました。つまり励ましのメッセージには、学生たちの体内の反応を穏やかにする作用はなかったのです。それどころか、ストレス反応はさらに強くなっていました。

 

 しかし何よりも興味深いのは、「ストレスホルモンの量」と「テストの点数」の関連性でした。「体に強いストレス反応が現れた人ほど、テストの点数が高いという傾向」は、介入のメッセージをもらった学生たちにのみ該当したのです。

励ましてもらった学生のストレスの程度は減るどころかますます高くなり、強く反応した人ほどテストの点数が高かったということですね。

結局、ストレスの「悪い」思い込みを変える操作(=介入)をしたグループはストレスは減ることなく(むしろ高まって)成績が良かったということですね。「不安な方がうまくいく」というのは、今後私の格言になりそうです。

 

この実験の3ヶ月後、学生たちは本番の大学院進学適正試験を受けました。

実験ではない、試験前のアドバイスなしの本番の結果はどうだったのでしょうか。

 

つづきはまた、次のブログで。

 

 

 

 

 

不安を役立てる

「花冷え」という言葉があります。

いつか行った花見では、気温が10℃以下で、集まった仲間で毛布に足を突っ込み寒さを和らげました。

 

一昨日もお昼に自転車で出かけようとすると、手袋なしでは寒そうです。

空も薄曇りで、風もあり、3月になって多かったポカポカの1日とはガラッと変わってしまいました。

春の天気だからしょうがありませんね。

いずれ上着がいらなくなる日が待ち遠しいです。

 

今日もケリー・マクゴニガル氏の著書

 

を進めていきます。

 

不安は困難に対処するのに役立つ

 

第4章はケリー氏の問いかけから始まります。

あなたが、従業員が何百人もいる組織で働いているとしましょう。もうすぐ全体会議でプレゼンテーションを行うことになっています。会場にはCEOや役員も勢ぞろいする予定です。今週はずっとこのプレゼンのことを考えて、緊張と不安でいっぱいでした。今はもう心臓がドキドキして、手には汗をかき、口の中はカラカラです。

 こんな時は、どうすれば良いのでしょうか?落ち着いたほうがいいのか、それとも気合を入れたほうがいいのでしょうか?

 

これに近い経験は誰しもあるのではないでしょうか。

結婚式のスピーチ

講演会での登壇

まさに社内でのプレゼン

等です。

私も経験があります。失敗談ですが、最初の会社の内定者の集まりがあった際、内定者の代表で挨拶をすることになっていました。その場で考えたことを話せばいいだろうと、甘くみていた私は、言葉が出て来ず、30秒ほど黙り込んでしまいました。焦れば焦るほどことばがうかんできません。肝を煮やした仲良くなった同年代の内定者が横まで来て場を繋ぎながら、何とか終えた苦い経験があります。今考えても赤面してしまう経験でした。

その経験が少しずつ今に生きている気がします。

 

話がそれましたが、

このケリー氏の質問は、ハーバード・ビジネス・スクール教授のアリソン・ウッド・ブルックス氏の質問でした。

この質問を数百人にしたところ

91%の人が、一番いいのは心を落ち着かせることだと答えた

といいます。

 

あなたがストレスのかかる状況で緊張しているとき、「落ち着いてね」と自分や他人に言い聞かせたことがあるかもしれません。果たして、それが良いことかを検証した実験が紹介してあります。

 

まさに社内でのプレゼンでの実験です。

………………………………………………………

「プレゼンを控えた人に落ち着かせることがパフォーマンスを上げる一番の方法か」を検証する

 

対象者:プレゼンを控えた数名の参加者

        ↓

数名には

・リラックスして心を落ち着かせるために「私は落ち着いている」と心の中で言うように指示

別の数名には

・不安な気持ちを受け入れ「私はワクワクしている」と心の中で言うよう指示

        ↓結果

・どちらも不安は消えなかった

「私はワクワクしていると自分に言い聞かせた」人たち

・プレッシャーにうまく対処できそうな気がした(うまくやれる自信が湧いた)

        ↓プレゼンを聴いていた人たちの反応

「私はワクワクしていると自分に言い聞かせた」人たちは「私は落ち着いていると自分に言い聞かせた人たちに比べ

・説得力が高かった

・自信があふれていた

・有能に見えた

と評価した

……………………………………………………

「手に人の字を書いて飲む」「腹式呼吸をして心拍数を下げる」などと、見たり、聞いたり、そして自分でもやったことがあります。

どれもそんなに効果があった記憶がありません。

まして、「私はワクワクしていると心の中で言う」なんて、50年以上生きてきて聞いたこともありません。

 

ケリー氏は「抵抗を止めればストレスはパワーの源になる」と言います。本当でしょうか。

 

ロチェスター大学の心理学教授 ジェレミー・ジェイミソン(1)

 

ジェレミー・ジェイミソン氏の実験が紹介してありますが、彼のエピソードが面白いです。

 

彼は大学生だった頃アメフトの選手でした。チームメイトたちは、試合前のストレス状態を

・気合が入っている

・ワクワクしている

と言っていました。

※わざとアドレナリンを増やしてパフォーマンスを向上させようとしていた

 

一転して、

同じチームメイトは試験前には

・緊張する

・不安だ

・「プレッシャーでつらい」

などと言っていた

とのこと。

ジェイミソンはそのことを不思議に思ったそうです。

「フィールドでのストレスはプラスになると思っているのに、試験前のストレスはマイナスに思ってしまう。」

というのです。

 

この点に私が疑問を持ったことはまったくありませんでした。

「試合」「試験」頭の中では同じようにストレスを引き起こすものという観念がありません。しかしよく考えるとわかるような気がします。

私はバスケットボールを中、高、大とやってきました。試合、試験に対して、ジェイミソンが言った通りの気持ちだったことを思い出します。

 

ジェイミソン氏は、大学院に進んで研究を行うようになってもそのことに興味を持ち続けていたようです。

そして、

「人びとがパフォーマンス前の緊張を恐れるのは、ストレスに対するネガティブな思い込みのせいではないか」

と考えるようになったとのこと。

 

ジェイミソン氏は自分の考えを検証する実験を行います。

 

実験の模様、続きは、また次のブログで。

ストレスに強くなるということ

先日は、天気はいいものの午前中は、霧だかPM2.5だかわらかない霞がありました。

 

確定申告に自転車で行ってみようと思いましたが、改めてPM 2.5について調べてみると、「肺の奥まで入ってくる微粒子で、多い日の戸外での激しい運動は避けるべき」とネットに出ていました。

日頃は、何かと一緒に運動がセットされるよう、自分で仕向けています。

その日も確定申告と、運動がセットされるようにしていましたが断念。

 

帰宅後、公園で運動しました。

 

 

確定申告や面接の準備をしていたら、日数が空いてしまいましたが、今日もケリー・マクゴニガル氏の著書、

 

 を進めてまいります。

 

もくじ

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 この「ストレスを力に変える教科書」はパート1「ストレスを見直す」、とパート2「ストレスを力に変える」に分かれています。章の番号はパート1からの続きで記されていますので、このブログでも同様に紹介していきます。

それでは、パート2「ストレスを力に変える」に入っていきます。

 

 イリノイ・ベル電話会社の従業員のストレスを研究する

ストレスを長期的に観察・記録する研究が行われました。

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研究者 シカゴ大学のサルバトール・R・マッディ

研究対象者 イリノイ・ベル電話会社の従業員

観察・記録の対象 長期的なストレスで従業員たちに見られる変化

開始 1975年〜 ※終了時期不明

 

  • 1981年、ベル電話会社は大きな変化に見舞われる

電気通信規制緩和法が連邦会議で可決されたため、その後1年以内にベル電話会社は全従業員の半数を解雇

  • 残された従業員は職務変更を余儀なくされ、仕事量は増える一方だった

マッディによると、「あるマネージャーの話では、1年間で上司が10回も変わり、上司も自分たちも何をどうすればいいのかわからなくなったそうです」と当時の様子を語っていた

        ⬇︎その結果

  • プレッシャーに耐えきれず疲れ果て、健康状態を悪化させ、うつ病になってしまった人たちが出てきた

いっぽうで、

  • 新しい目的意識を見出し、健康を維持しながら、へこたれずに頑張った人たちもいた

        ⬇︎ストレスに負けなかった従業員たちは、…………

いくつかの際立った特徴が見られた

  • ストレスについての考え方が違っていた
  • ストレスを日常生活の一部とみなしていた
  • あらゆる点において快適で安全な暮らしなどあるはずもないし、望みもしない
  • ストレスはむしろ成長するチャンスだと思っていた
  • 逆境に置かれても、自分がストレスを感じていることは認識した上で、それが即、最悪の事態につながるような絶望的な状況だとは考えなかった
  • 困難な時こそ、諦めたり孤立したりせずに、人生にしっかりと向き合う必要があると信じていた
  • どんな状況になっても、自分自身で選択を行わなければならないと信じていた

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マッディ氏は、ストレスに負けなかった従業員たちの態度や対処方法を「心の頑健さ=ハーディネス(以後『ハーディネス』)」と呼び、「ストレスによって成長する勇気」と定義しました。

ハーディネスという言葉を、マッディ氏が定義してから、ハーディネスが、

  • 軍隊の駐留
  • 移民
  • 貧困生活
  • 癌の闘病
  • 自閉症児の子育て

また、

の分野で働く人たちに役立ち、有用であることがわかっているそうです。

また、ハーディネスや他の有用なストレスに対する強さを身につける方法もわかってきたようです。

 

「身につけられる」というのはありがたいですね。イリノイ・ベルの従業員の方達は、知らない間に「ハーディネス」を身につけていた人がいた一方、「ハーディネス」がない人がいたことになります。「ハーディネス」をどうやって身につけていくのか、パート2が進むにつれわかっていくことだと思います。楽しみです。

 

ケリー氏はパート2の最初に、ストレスに強くなることを、こう定義しています。

…………。逆境に置かれても平然としているとか、大変なことがあっても動じない、ということではないのです。ストレスに強くなるというのは、ストレスを感じたときに、「勇気」や「人とのつながり」や「成長」という人間ならではの底力を、自分の中に呼び覚ますことです。

 企業でがむしゃらに働いている幹部たちであれ、戦争で破壊された地域の人びとであれ、人びとのレジリエンスに注目すると同じテーマが浮かび上がってきます。ストレスに強い人たちは、ストレスを経験したときに思い切って自分を変化させます。自分に対する基本的な信頼感を失うことなく、自分よりも大きな存在とのつながりを心の中に持っています。そして、苦しみの中にも意義を見つけ出します。「ストレスに強くなる」 というのは、ストレスを避けることではなく、ストレスを経験する中で自分自身を積極的に変えていくことなのです。

 ※太字は本文中にも太字となっています。

 

パート2では、ストレスに対する強さを身につけるのに役立つとケリー氏は言います。

さて、どんな内容なのでしょうか。

 

続きはまた、次のブログで。

 

エクササイズ

僅かですが、自転車の行動範囲がひろがりました。

ただ、時間帯によっては

車道を走れば車の、

歩道を走れば歩行者の、

邪魔になりそうです。

 

今日動いた方向は、滅多に通ることはありませんが、海沿いの道で景色の良いところがたくさんある国道です。

4月か5月頃、お弁当を持ってツーリングしてみたいと思います。

 

 

今日も、ケリー・マクゴニガル氏の著書、

 

を進めていきます。 

 

「ストレスを避けるようにしていると、ますますストレスが押し寄せてくる」「ストレス生成の悪循環」について、前回のブログでお伝えしました。

 

ケリー氏がストレス生成の悪循環について述べたところで、「ストレスを見直すエクササイズ」を紹介しています。

 

是非、試してみたくださいね。

 

 

 もくじ

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ストレスを見直すエクササイズ 

 

このエクササイズのテーマは「代償を認識する」です。

3つの質問に答えるエクササイズです。

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代償を認識するエクササイズ

 

1.機会を逃す

イベントや活動に参加する機会や、役割を引き受ける機会があっても、ストレスが多すぎると思って辞退したり、とちゅうでやめたりしたことがありますか?

  • その結果、あなたの生活は向上しましたか?それとも活動範囲が狭まってしまったでしょうか?
  • せっかくの機会を逃したことで、どのような代償を払いましたか?

 

2.逃げる

生活のストレスについて考え、さまざまな感情が湧いてくるのを避けたり、忘れたりしたいときや、つらい気持ちを紛らわせたいとき、あなたはどんなことをしますか?あるいはどんなものや手段に頼りますか?

  • ストレスから逃げる方法は、あなたが時間やエネルギーをうまく使い、良い生き方をするために役立っていますか?
  • 深い意味を見出したり、成長したりするために、役立っていますか?
  • 自己破壊的な方法で、問題から逃げていませんか?

 

3.自分の将来に限界を設ける

もし生活にストレスが生じるのを恐れさえしなければ、やってみたいことや、経験してみたいことや、受け入れたいことや、変えたいことがありますか?

  • もしそれに挑戦したら、あなたの生活はどのようの向上するでしょうか?
  • もし挑戦せずに諦めたら、あなたはどんな代償を払うでしょうか?

 

………………………………………………………………

日頃、病院や、街頭でのアンケートとかでは質問されそうもない質問ですね。

深い質問です。

わたしは、「この質問は、大きな人生の選択を迫られた時しか、自問しない質問」というふうに感じました。ですが、何か折に触れ、そんな一大事の場面で迷ってしまわないよう、先延ばしせず、いま答えておいてみてはどうでしょうか。

きっと一大事の選択時には、落ち着いて決断できると思います。

 

ケリー氏は、第2章をこうまとめています。

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 自分がなぜストレスの多い状況に置かれているのか、その理由を忘れてしまうと、私たちは自分のことをストレスの犠牲者だと思うようになります。

  …………

 ストレスを避けようとすることの最大の問題点は、そのうちに自分自身や人生に対する見方が変わってしまうということです。生活の中でストレスを感じることが、何もかも問題だと思うようになります。

 仕事にストレスを感じれば、「こんな仕事、やってられるか」と考えます。結婚生活にストレスを感じれば、「こんな夫婦関係は変だ、どうかしている」と考えます。子育てにストレスを感じれば、「自分の育て方が間違っているにちがいない(あるいは、うちの子はどこかおかしいに違いない)」と考えます。習慣を変えようと努力することにストレスを感じれば、「やっぱり無理な目標だったのだ」と考えます。

 さらに、生活のストレスはできるだけ少ないほうがいいと考えていると、ストレスをたくさん感じるのは自分がダメだからに違いない、と思うようになります。自分がもっと強かったら、もっと頭がよかったら、もっとまともだったら、こんなにストレスを感じなくてすむのに、と思ってしまうのです。「ストレスを害になる」と思っていると、うつ病のリスクが高まる理由も、これである程度は説明がつきます。このような考え方をしていると、精神的に打ちのめされ、希望を失ってしまうのです。

………………………………………………………………

この本を紹介した最初の方のブログで、アリア・クラム氏の実験の紹介をしました。

ケリー氏は、そのアリア・クラム氏が同僚からかけられた言葉を書いています。

アリア氏は自分の研究プロジェクトがうまくいくか、その研究を博士論文にまとめられるかうまくいくかどうかわからなかったそうです。

研究室に遅くまで、一人悶々として居残っていた時、同僚の男性がノックして顔を出し

 

エベレストの中腹は、今夜も寒くて真っ暗だね

 

とだけ声をかけ出て行ったそうです。

 

私の頭には、「???、どういう意味だろう」としばらく考え込んでしまいました。

エベレストの頂上を目指すのに、「楽勝!」と答えられる人は誰一人いないと思います。

生死をかけた判断を、冷たい、酸素の薄い、険しい地形で、疲労困憊した状況ですることになるわけです。

登る途中で、野営し、クタクタになって床に着く時、果たしてどんな心境でしょう。

 

ケリー氏は

…………。エベレストの「デスゾーン」(標高8,000メートル地帯)で初めて夜を過ごす登山家が、「なんでおれがこんなつらい目に?」なんて思うでしょうか?登山家は、自分が強いストレスにさらされている理由をよく承知しています。それには個人的には重要な意味があります。なぜなら、自分で選んだ道だからです。

と説明しています。

 

確かに、登山家が自ら目標にした、エベレストの頂点めざして登っている途中で、つらい、苦しい、寒い、疲労困憊するストレスによって、「そういえば、なんで俺は、この山に登っているんだっけ?」と目標を忘れることは絶対にないですよね。

強いストレスの理由をよく理解しているわけです。

  だれにでも「エベレスト山」があります。自分で決めたことであれ、あなたの意思とは関係なく巻き込まれたことであれ、あなたは重要な旅路の道半ばにいます。

とも言っています。

 

ストレスの根本的な理由を理解する。ストレスを力にしていくポイントはここにあるのかもしれませんね。

極端な言い方をすれば「エベレストの頂点を目指す人が、途中で『寒さや疲労困憊のストレス』は体に悪いから登るのはやめた」ということはないわけです。

苦労することはわかっていて、

険しい道のりであることもわかっていて、

途中で死人が出る可能性や病気になる可能性もわかっています。

そして、目標があるから、それにはストレスが伴うことも十分承知しています。

そもそも、困難なくエベレストの頂上に登れたとしたら、頂上に登る挑戦はしていないはずです。

 

ストレスには必ず理由があり、

その理由は、自分の心の底で大事にしている何かということです。

そして、心の底にある大事なものをわすれて(=日頃思い出すことなく)すごしていると、ストレスは害を及ぼすことがある、ということのようです。

 

それでは、続きはまた次のブログで。