ストレスに強くなるということ
先日は、天気はいいものの午前中は、霧だかPM2.5だかわらかない霞がありました。
確定申告に自転車で行ってみようと思いましたが、改めてPM 2.5について調べてみると、「肺の奥まで入ってくる微粒子で、多い日の戸外での激しい運動は避けるべき」とネットに出ていました。
日頃は、何かと一緒に運動がセットされるよう、自分で仕向けています。
その日も確定申告と、運動がセットされるようにしていましたが断念。
帰宅後、公園で運動しました。
確定申告や面接の準備をしていたら、日数が空いてしまいましたが、今日もケリー・マクゴニガル氏の著書、
を進めてまいります。
もくじ
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この「ストレスを力に変える教科書」はパート1「ストレスを見直す」、とパート2「ストレスを力に変える」に分かれています。章の番号はパート1からの続きで記されていますので、このブログでも同様に紹介していきます。
それでは、パート2「ストレスを力に変える」に入っていきます。
イリノイ・ベル電話会社の従業員のストレスを研究する
ストレスを長期的に観察・記録する研究が行われました。
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研究者 シカゴ大学のサルバトール・R・マッディ
研究対象者 イリノイ・ベル電話会社の従業員
観察・記録の対象 長期的なストレスで従業員たちに見られる変化
開始 1975年〜 ※終了時期不明
- 1981年、ベル電話会社は大きな変化に見舞われる
電気通信規制緩和法が連邦会議で可決されたため、その後1年以内にベル電話会社は全従業員の半数を解雇
- 残された従業員は職務変更を余儀なくされ、仕事量は増える一方だった
マッディによると、「あるマネージャーの話では、1年間で上司が10回も変わり、上司も自分たちも何をどうすればいいのかわからなくなったそうです」と当時の様子を語っていた
⬇︎その結果
- プレッシャーに耐えきれず疲れ果て、健康状態を悪化させ、うつ病になってしまった人たちが出てきた
いっぽうで、
- 新しい目的意識を見出し、健康を維持しながら、へこたれずに頑張った人たちもいた
⬇︎ストレスに負けなかった従業員たちは、…………
いくつかの際立った特徴が見られた
- ストレスについての考え方が違っていた
- ストレスを日常生活の一部とみなしていた
- あらゆる点において快適で安全な暮らしなどあるはずもないし、望みもしない
- ストレスはむしろ成長するチャンスだと思っていた
- 逆境に置かれても、自分がストレスを感じていることは認識した上で、それが即、最悪の事態につながるような絶望的な状況だとは考えなかった
- 困難な時こそ、諦めたり孤立したりせずに、人生にしっかりと向き合う必要があると信じていた
- どんな状況になっても、自分自身で選択を行わなければならないと信じていた
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マッディ氏は、ストレスに負けなかった従業員たちの態度や対処方法を「心の頑健さ=ハーディネス(以後『ハーディネス』)」と呼び、「ストレスによって成長する勇気」と定義しました。
ハーディネスという言葉を、マッディ氏が定義してから、ハーディネスが、
- 軍隊の駐留
- 移民
- 貧困生活
- 癌の闘病
- 自閉症児の子育て
また、
の分野で働く人たちに役立ち、有用であることがわかっているそうです。
また、ハーディネスや他の有用なストレスに対する強さを身につける方法もわかってきたようです。
「身につけられる」というのはありがたいですね。イリノイ・ベルの従業員の方達は、知らない間に「ハーディネス」を身につけていた人がいた一方、「ハーディネス」がない人がいたことになります。「ハーディネス」をどうやって身につけていくのか、パート2が進むにつれわかっていくことだと思います。楽しみです。
ケリー氏はパート2の最初に、ストレスに強くなることを、こう定義しています。
…………。逆境に置かれても平然としているとか、大変なことがあっても動じない、ということではないのです。ストレスに強くなるというのは、ストレスを感じたときに、「勇気」や「人とのつながり」や「成長」という人間ならではの底力を、自分の中に呼び覚ますことです。
企業でがむしゃらに働いている幹部たちであれ、戦争で破壊された地域の人びとであれ、人びとのレジリエンスに注目すると同じテーマが浮かび上がってきます。ストレスに強い人たちは、ストレスを経験したときに思い切って自分を変化させます。自分に対する基本的な信頼感を失うことなく、自分よりも大きな存在とのつながりを心の中に持っています。そして、苦しみの中にも意義を見つけ出します。「ストレスに強くなる」 というのは、ストレスを避けることではなく、ストレスを経験する中で自分自身を積極的に変えていくことなのです。
※太字は本文中にも太字となっています。
パート2では、ストレスに対する強さを身につけるのに役立つとケリー氏は言います。
さて、どんな内容なのでしょうか。
続きはまた、次のブログで。