Hayama Ranのブログ

読んでメリハリボディをつくる

ストレスと試験結果

近くの小学校の子供たちは春休み。

公園で遊んでいる子供達は、元気に鬼ごっこをして遊んでいます。

 

私も公園でボールやrip:60(リップ・シックスティ)という道具を使って運動をしていますが、バスケットボールに興味を持った子供たちにボールを触らせ、いろんなつき方を教えると、熱心にボールに触っています。

 

最近は6個ボールを持っていって、遊ぶ子供達に貸しています。

ただ、公園が坂の上にあるため、広場から少しでも外に出ると、あっという間にスピードを上げてボールが坂を下っていきます。

私や、子供達が2-3度車と出くわし、ヒヤリとしました。

 

道路に出ないよう細心の注意が必要だと思いました。

また、可能なら、公園周辺の道路ではスピードが出せないような道路の工夫も必要ではないかとも思いました。いずれにせよ大きな事故が起きないよう子供を守るのは大人の仕事。ボール遊びには目を凝らしておきたいと思いました。

 

本日も、ケリー・マクゴニガル私の著書、

 

を進めていきます。 

 

もくじ

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ロチェスター大学の心理学教授 ジェレミー・ジェイミソン(2)

 アメフトの試合前のプレッシャー、と学校の試験前のプレッシャー同じストレスなのに、同じ人間が、アメフトだと「ワクワク」と感じる一方、試験では「緊張する」「プレッシャーでつらい」と感じるのは、「変だ」とジェイミソン氏は長年思っていました。

 

「ストレスは害になる」と思い込んでいると、実際には効果があるにもかかわらず(アメフトの選手のように)、ストレスをうまく利用できないのではないか、とジェイミソン氏は考えました。ストレスの効果についての人々の考え方を変えることができれば、プレッシャーの中でもストレスをうまく利用して、実力を発揮できるようになるのではないだろうか?と考えました。

 

その仮説を検証するために実験を行いました。

 

大学生への実験

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「ストレスの効果についての人々の考え方を変えることができれば、プレッシャーの中でもストレスをうまく利用して、実力を発揮できるようになるのではないか」を検証する実験

 

  • 対象 大学院進学適正試験(GRE)を控えた大学生
  • ストレス源 数学の模擬テスト
  • ストレス反応の変化を調べるため参加者の試験前の唾液採取

         ⬇︎実験開始

  • ジェイミソン氏は「この実験の目的は、体の生理的なストレス反応がパフォーマンスにどれくらい影響するかを調べること」だと学生たちへ説明
  • 半数の学生には次のメッセージで励ました(以下に引用します)

多くの人は共通テストを受けるとき、不安になったら失敗してしまうと思っています。ところが最近の研究によって、ストレスを感じるとテストの結果が悪くなるどころか、むしろ良くなることがわかっています。試験中に不安を感じている人の方が、成績が良いくらいです。ですから、今日の試験中にもし不安な気持ちになっても、心配する必要はありません。もし不安になっているのに気づいたら、「ストレスのおかげでうまくいきそうだ」と思えばいいのです。

  • 半数の学生にはこのメッセージは伝えなかった
  • 学生たちはメッセージを伝えたグループと、伝えなかったグループに無作為に選んだ
  • 両グループの模擬試験前の成績平均点等に差はなかった

        ⬇︎結果

  • メッセージで励まされたグループは、励まされなかったグループに比べ高得点を獲得した

        ⬇︎さらに

  • 励まされた学生たちは、「不安を感じても心配しなくてもいい、と言われ安心したはず、安心したことで成績が良くなったのでは?」という可能性を検証するため、2回目の唾液採取

        ⬇︎結果

  • メッセージで励まされたグループは唾液に含まれるストレスホルモン「αアミラーゼ」がテスト前より増えていた

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この実験に対してケリー氏は以下のように述べています。

…………。励ましのメッセージをもらった学生たちの唾液中では、ストレスによる交感神経活性の指標であるαアミラーゼが、テスト前よりも減っているどころか増えていました。つまり励ましのメッセージには、学生たちの体内の反応を穏やかにする作用はなかったのです。それどころか、ストレス反応はさらに強くなっていました。

 

 しかし何よりも興味深いのは、「ストレスホルモンの量」と「テストの点数」の関連性でした。「体に強いストレス反応が現れた人ほど、テストの点数が高いという傾向」は、介入のメッセージをもらった学生たちにのみ該当したのです。

励ましてもらった学生のストレスの程度は減るどころかますます高くなり、強く反応した人ほどテストの点数が高かったということですね。

結局、ストレスの「悪い」思い込みを変える操作(=介入)をしたグループはストレスは減ることなく(むしろ高まって)成績が良かったということですね。「不安な方がうまくいく」というのは、今後私の格言になりそうです。

 

この実験の3ヶ月後、学生たちは本番の大学院進学適正試験を受けました。

実験ではない、試験前のアドバイスなしの本番の結果はどうだったのでしょうか。

 

つづきはまた、次のブログで。