××××の言葉で「どうにでもなれ効果」を緩和する
昨日の「どうにでもなれ効果」を緩和する方法があります。
自分が決めた
「ダイエット中は、スイーツに手を出さない。」
という自分自身との約束。
どうしても我慢できなくて、一口食べ、
「我慢できないなんて、自分は弱い。また、やってしまった。馬鹿だ。意志が弱い。もういいや、ダイエットなんかやめた。どうでもいいや。」
となり、自制心がなくなりやけ食いする「どうにでもなれ効果」。
どう対処したらいいのでしょうか。
どうしたら、
結果としての行動が、
「ちょっと油断したけど、一口だけだった。これから続くダイエットの日々の中の一口は大きな影響はないだろう。誘惑に負けてしまった。そういうこともある。食べたことは仕方がない。明日からまた頑張ろう。」
となるでしょうか。
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で次のような実験を紹介しています。
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実験: ルイジアナ州立大学 クレア・アダムズ
デューク大学 マーク・リアリー の二人の心理学者の実験
・体重に気を付けている若い女性たちを研究室に集め、ドーナツとお菓子を食べさせ
る実験
仮説:どうにでもなれ効果の悪循環を断ち切る仮説
「罪悪感のせいで自制心を失って今うなら、罪悪感とは逆の感情は自己コント
ロールの助けになるのではないか」
実験1段階目
いかにも甘みの強いドーナツを食べてもらう
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食べ終わってどんな気分になったか調査用紙に記入
実験2段階目
3種類のお菓子の試食
・どれだけ食べてもいい
⇩
味を評価する
※実験2段階目に入る前、
半数の女性には
「参加者の方々の中にはドーナツをまるごと食べたせいで罪悪感を覚える方がよくいるんです。」と説明したうえで、一人ひとりに対し「あまり自分に厳しくしないように。誰だって時には自分を甘やかすこともあるってことを忘れないで下さいね。」と声をかけ、
残りの半数の女性には、何の言葉もかけませんでした。
⇩
実験2段階目で食べたお菓子の量:
声をかけた女性のお菓子を食べた量 =28g/一人
声をかけられなかった女性のお菓子を食べた量 =70g/一人
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常識的に考えれば、あまり自分に厳しくしないでと言われたら、もっと食べたくなりそうです。
でも、優しい言葉をそう、「なぐさめの言葉」をかけられた女性たちは実験2段階目で食べすぎることがなかったわけです。
どうも罪悪感が、さらに誘惑に負けやすくして、この実験のように、罪の意識を和らげてあげると負の循環から逃れやすいようです。
まったく同じ環境で実験しているのに、少しだけ、言葉で介入するだけで、もしくは本人が意識するだけで、その後の行動がはっきりと変わってしまうってのは、すごい発見だと思います。
というのは、人は、何十年にもわたって健康を維持しながら生活をしていくわけです。
今日おなか一杯食べたからって、今日は、何十年と生きていくうちのわずか1日です。
その1日に食べたもので、この後の人生がずっとメタボになるわけがありません。
食べ物の制限が、ドクターの指示によるもの、自分で決めたもの、ジムのインストラクターと一緒に決めたもの、いずれによっても、それを守れなかった時、その時をどう反省するかでそのあとの自分の行動が変わってくる、というのは大変興味深いです。
あなたが、食べ物の制限、運動習慣などでまさにダイエットやフィットネス活動を始めたばかりの場合、「失敗したな」と思ったとき、どう反省しますか。
ぜひ、自分をなぐさめる反省をして、成功への階段を昇って行ってくださいね。
人生は、フィットネスの活動や良い食べ物を選択し続ける旅だと思います。良い選択ができるよう、ジムのインストラクターからのなぐさめの言葉をかけてもらえるといいですね。
また、自分になぐさめの言葉がかけられるようになると、「失敗した」と思った時以降の行動が成功に近づきます。
フィットネスの取り組みがうまくいっている人、今まで失敗を繰り返してきた人、自分をなぐさめて、よりよい生活習慣を手に入れましょう。
では、また、明日のブログで。