Hayama Ranのブログ

読んでメリハリボディをつくる

意志力が増減する 1

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田舎から送ってきた秋の味覚

「強い意志をもって取り組もう」

健康診断の結果を見て、そうフィットネスに取り組んだことはありますか?

・食事の改善

・運動への取り組み

を指導され、

「よし、明日からウォーキングを始めて、1か月後にはジョギングができるように頑張ろう!間食はやめて、(今まで食べていなかった)朝食を摂ろう!」

良い計画ですよね。運動と、食事の両方に焦点を当てた取り組みです。

おそらく、適度な疲れで、睡眠の質も改善して、習慣化されていけばよりエネルギッシュな毎日が送れるようになると思います。

 

ところが、「3日坊主」という言葉がある通り、なかなか続けられないことのほうが多いようです。

まるで「強い意志で取り組もう」と思ったのは赤の他人だったかのような変わり身に自分自身でうんざり…。

 

こんな、「よしやろう。」と決め、「やっぱり、つづかない。」とあきらめたこと、そしてこれを繰り返したことがあるあなたは、「意志力が限られた資源である」ことを知る必要があるかもしれません。

 

研究によると

・24時間禁煙した喫煙者は、アイスクリームをドカ食いする確率が高くなる。

・ダイエットをしている人は浮気をしやすくなる。

・大好きなカクテルを我慢した人は、持久力のテストで記録が悪くな

 る(「頑張らないといけない状況で、あきらめやすくなる」という

 ことなのでしょう。)

意志力を使い果たしてしまうと、人は誘惑に対して無抵抗な状態か、もしくはかなり弱い状態になってしまうのです。

 

 

と、ケリーマクゴニガル氏は述べています。

 

さらに、研究結果として、

・自制心が強い(=意志力をたくさん持っている)のは朝

・その後は時間がたつにつれ衰えていく(=減っていく)

と言っています。

時間が経つにつれ意志力が弱まっていく実験の例としては、

 感情を抑える実験

  ・最後にはキレてしまう

  ・実験後必要のないものまで買ってしまう傾向がみられた

 甘いお菓子を我慢する実験

  ・チョコレートを無性に食べたくなる

  ・実験後やるべきことを先延ばしにする傾向がみられた

 をあげています。

この実験を行ったフロリダ州立大学の心理学者ロイ・バウマイスターは「自制心(=意志力)は筋肉に似ている」という仮説にたどり着いたようです。しかも自制心は同じ源から発揮されていて、自己コントールを行うたびに疲れが増していくというのです。

 

 甘いものを我慢したことによって、意志力が弱まり「今日のウォーキングは雨が降りそうな雲行きなので(まだ降っていないのに)やめておこう」などと、他の行動に影響が及ぶとは驚きです。考えたこともありませんでした。スーパーでの試食すると、試食品以外のセール品などを購入する傾向が強くなるのと同じです(脳の報酬システム3 2020/11/3のブログ参照)。

 

 意外に、いろいろなところで意志力を使っているようです。

 デートの相手に自分を印象付けようと頑張ったり、自分とは価値観の合わない会社のカルチャーーになじもうとしたり。ラッシュアワーのストレスの多い運転や退屈なミーティング。衝動を抑えたり、気が散りそうになるのを我慢したり、目標の優先順位を考えたり、困難なことに挑戦したりすると、なおさら意志力を消耗します。

 人はほんのささいな事-たとえば20種類ある洗濯用洗剤のどれを選ぶかーそんなことにすら意志力を使っています。

と、ケリー氏は本の中で述べています。

 

さて、有限のこの意志力、一時的に回復させたり、鍛えたりすることができるのでしょうか。

 

続きはまた、明日のブログで。