どうにでもなれ効果
どういう効果なんだ?
この「どうにでもなれ効果」とは?
最初、この言葉をケリー・マクゴニガル氏の著書で目にしたとき、初めて聴く(見る)言葉に、興味を惹かれました。
いい効果?悪い効果?疑問がわいてきましたが、過去の自分にも当てはまることがあり納得しました。
では続けていきます。
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この、「どうにでもなれ効果」という言葉を最初に使ったのは、ダイエット研究者の
ジャネット・ポリヴィとC・ピーターハーマン。
この本の中では
研究者たちが気づいたのは、ダイエットしている人の多くはちょっとつまずいただけでーピザをひと切れ、ケーキを一口食べてしまっただけでーものすごく落ち込んでしまい、もうダイエットなんかしても無駄だとあきらめてしまうことでした。ダイエット違反を最小限に食いとめたいなら、後ひと口だって食べない方がいいのに、開き直ってしまいます。「もういいや、どうせダイエットなんかもうパーだもん。こうなったら全部食べちゃえ。」
と二人の研究を紹介しています。
面白いのは、この二人の研究者の意地悪な実験です。
ダイエット中の被検者に2㎏余計に表示される体重計に乗ってもらいました。
その結果、被検者の人は落ち込み、自己嫌悪に陥り、うさ晴らしにやけ食いに走ったとのこと。本当は増えた分をどう減らそうか、行動計画を立てないといけないのに。
「どうにでもなれ効果が」この被検者たちに働いたようです。
私が指導していたジムの会員さんの中にも、同様に体重計の前で、落ち込んでいた方がいらっしゃいました。ジムの中では、パーソナルのジムでなければ気軽に尋ねられるトレーニングインストラクターがいますので、味方につけて、
相談したり、報告したり、メールで相談できるサービスがあるならメールで相談して、どう対処したらいいのか一緒に考えてもらいましょう。
ケリー氏はこう続けています。
危険なのは、最初につまずいたときに自分を恥じたり、後ろめたく思ったり、自制心をなくしたり、希望をなくしたりすることです。
いったん悪循環にはまってしまうと逃げられず、そのまま転げ落ちていくしかないような気がするかもしれません。すると、そのせいでさらに大きな失敗を招いてしまい、そのためにますますみじめになって、またしても自分を責め、あげくの果てに、またしても誘惑に負けてしまいます。しかし、そうやって気晴らしにやっていることはただ罪悪感を生むばかりで、悪循環を断ち切る力はないのです。
今日は「悪い効果」を書きました。
この「どうにでもなれ効果」を緩和する方法があります。もちろん、難しかったり、きついことをするわけではありません。
続きは明日のブログで。