「明日も同じ行動をする」と考える
明日はもっとできると考える習性、
「私にはない」と断言できる人はいいのだけれど、多数の人は持っているようです。
では対処法は?
100%ではないものの、かなり有効な対処法があります。
ケニー・マクゴニガル氏が「スタンフォードの自分を変える教室」の中で興味深い実験の結果をのべています。
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行動経済学者ハワード・ラクリン氏は、行動を変えることを明日に伸ばすのを防ぐための面白い仕掛けを提唱しています。
ある行動を変えたい場合、その行動じたいを変えるのではなく、日によってばらつきが出ないように注意するのです。
ラクリンによれば、タバコを吸うなら「毎日同じ本数」を吸うよう喫煙者に指示すると、タバコの量を減らせとは言われていないにもかかわらず、なぜか喫煙量が減っていくと言います。
「明日から禁煙する」
と決めるより
「1日何本吸うか自分で決めてみましょう。ただし、これから1か月、決めた本数は寝る前までに必ず吸ってください。」
とアドバイスしてもらった方が喫煙量が減っていくというのです。
やらないことを決めるより、やることを決めた方が、行動は落とし込みやすいということですね。
「ダイエットがうまくいかない」
「つい甘いものに手が出ちゃって」
「職場でいただいたお土産、私だけ食べないわけにはいかなくて」
と、失敗が続いているお客様には同様にお伝えしてアドバイスしていました。
「今日甘いおやつを食べたら、明日も同時刻に、おやつを食べるようにしてください。」
「えっ?それ、ダイエットにならないじゃない。」
と聞き返されていましたが、多数の方が、 太りやすい食べ物に対してのブレーキに役立っていたようです。
おもしろいのは、誰もが、このルールを自分に言い聞かせたとき
「今日だけ」の選択が、
「将来にわたっての選択」
に変わる
という点です。
選択(食べるか食べないか迷ったとき)を迫られたとき、
「このまま、帰宅しての甘いおやつを毎日毎日食べ続けたとき、私はどうなっているの」
と考えるようになるようです。
ついコンビニで買ってしまう
・チョコバー
・チーズケーキ
・プリン
・キャンディー
等を、購入するとき「毎日食べる」と想像してみましょう。
ダイエットと真逆のことが起きるのを想像するのはたやすいでしょう。
また、体重だけでなく想像を超えた体型もです。
ファッションも変わるし、人前での自信もなくなるかもしれません。
もし、あなたが
「今日からダイエットする。甘いものを食べない。」
と宣言して
「3日頑張ったから、ご褒美に…」
なんて言葉が頭をよぎったら、今日の「明日も同じ行動をする」を思い出して、試してみて下さい。
試すのは何度でもタダなわけですから、失敗しても何度でも試してみてください。
繰り返していくうちに、行動が変わってくるかもしれません。
うまくいったときは、ぜひコメントしてください。
ではまた、明日のブログで。