明日はもっとできると考える習性
面白い習性があるとケリー・マクゴニガル氏が述べています。
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今までこんなことはありませんでしたか?
「明日挽回すれば大丈夫」
「今日は羽目を外して、明日はちゃんとやろう」
と自分を言い聞かせたこと。
たいていの人はあるのではないでしょうか。
私もあります。いまだにあります。
そして、それは本当に挽回できたでしょうか。それとも、「明日こそちゃんとやろう」の繰り返しだったでしょうか」
ケリー氏が、前述の本で面白い実験を紹介しています。
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[エクササイズの器具を購入した消費者が、「その器具をどのくらいの頻度で利用すると思うか」という質問]
・購入時
「来月は週に何回ぐらいエクササイズしようと思いますか」と質問。
⇩
購入後、実際に行ったエクササイズの回数より多い回数を回答していた
・2週間後
実際に行ったエクササイズの回数を報告後、
「次の2週間で何回エクササイズをしようと思っていますか」
⇩
1回目の予想をさらに上回る回数を回答
※最終的に90%の器具は地下室にしまわれていた。
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・「自宅で運動しよう」と購入したものの洋服掛けになっているエアロバイク
・「長い目で見たら、3年間ジムに通うよりは破格の安さ。」と揃えた、もう1ヶ月以上触っていないホームジム。
同様のケースはこんな感じでしょうか。
ケリー氏はこの著書の中で
「私たちは先のことを考えるとき、きっと今と同じように雑用に追われて忙しいだろうとは思いません。そのため、今日はやりたくないことでも、後になればきっと時間も余力もあってできるはずだと思ってしまいます。そんなわけで、当然のように後回しにして遅れた分は後で十分取り戻せるだろう、とのんきに構えてしまうのです。」
と述べています。
しかも、予想した回数に満たなかった後は、さらにできそうもない予想を立ててしまいます。
「買った日使ってから、全然使ってないよね」
「明日から毎日使うから、口挟まないでね。」
なんて会話の経験があるとしたら、ちょうど「明日はもっとできると考える習性」を持っていると思います。
「明日はもっとできる考える習性」は良いも悪いもありませんが、そのあと次の日も、次の日もと先延ばしになるのはちょっと考えものです。
自分の運動だけならまだしも、チームを組んで仕事をしている場合は社会的に問題です。運動だけでこの習性が起きているだけだったら問題ないのですが…。
明日はもっとできると考えたとき、
次の日に先延ばししない手はないでしょうか。
運動の成果を手に入れるためには、コツコツと適切な運動をするしかないのですから。
明日は、この習性への対処法を書きたいと思います。
また、明日のブログで。