自分の中のもう一人の自分
意志力をコントロールする力を現代人はみんな持っていることになります。
※昨日のブログ参照
どうも意志力が強い人が社会的に成功しているようです。
フィットネスの取り組みでも同じようです。
フィットネスへの取り組みで成功している方は意志力が強い方だと思います。
私が働いていたジムには、
「わたしは飽き性だから」
「意志が弱いから」
「なんでも三日坊主で」
「続かない性分なんです」と、
自分の性格をよく分析してジムの入会の手続きに来られる方がいらっしゃってました。
見学、体験で「こんな性格で私続くかしら?」とたくさんの方が私に質問していました。
では、こうおっしゃる方はどうしようもないのでしょうか。
やっぱり三日坊主で続けられないのでしょうか。
生まれついた意志力は鍛えようがないんでしょうか。
鍛えられます!
「ずいぶんきついことをするんじゃないか」と思うかもしれませんが、意外に簡単な方法で鍛えることができます。
その鍛え方は明日以降にブログに書くことにして、その前に、
「今日はジム休もうかな」
「おすそ分けのスイーツ!ダイエット中だけど、今日だけいいよね⁉」
なんてときに、
自分の頭の中で何が起こっているのか理解を深めましょう。
ケリー氏はその著書
スタンフォードの自分を変える教室 [ ケリー・マクゴニガル ]
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の中でユニークなことを言っています。
「もう一人の自分に名前を付ける」というのです。
原始的な生活をし始めた人間は、最初、
①食べ物を探す
②繁殖する
③外敵から身を守る(逃げる、戦う)
が生活にとってとても重要なことでした。
ところが
集団(集簇や部族)で社会生活を営むようになると、食べ物を独り占めしたり、パートナーを横取りしたり、一人だけ逃げたり仲間を見殺しにすることは、場合によっては殺されることもあるわけです。
社会生活を強固にしていくために上の3つのことをコントロールする必要性が生まれたようです。
このコントロールは脳の前頭前皮質が担っていて、他の動物より人間の前頭前皮質が発達したのは社会生活を円滑に行うよう、問題にぶつかりながら原始的な欲求を上手に現代までコントロールし続けてきたからのようです。
この3つの本能的な要素は現代まで生き続けています。
脳がこの
本能的なシステムの上に
自己コントロールシステムを進化させながら付け加えて
人間を現代まで進化させてきたからです。
したがって、現代でも、この原始的で本能的な部分がまず反応します。
例を挙げると
太りやすいものに悦びを感じること
です。
体脂肪を蓄えることが命の保証となった時代の名残です。大昔、生命にかかわる欲求で役に立っていた太古の本能がいまだに備わっているのです。
前置きが長くなりましたが、この太古の本能をもつ、すぐに反応する自分にあだ名をつけてみようとケリー氏が述べています。
面白く名前を付け
「ゴン(はじめ人間ギャートルズの息子の名前)が食べたがってる」
と食べたいという衝動が起きた自分に気づいてみようというのです。
面白いあだ名をつけておくと「あ、ゴンが(脳の本能的な部分が)食べたいと思った」と気づけるようになります。
意外にこの「自分の脳の本能的な部分に衝動が起きたことに気づく」ことができないまま行動していることが多いようです。
食べ物だったら、「あ、いまゴンが食べたいと思った」と認識する前に、もうおいしく飲み込んでいるわけです。
今日は、自分の中の本能的な部分に面白いあだ名をつけて、その衝動に気づく、というところまで。自分の中の「ゴン」が反応したことに気づけるようになれたら、しめたものです。
あだ名をつけた方は、
「こんなあだ名をつけたよ」とか、
あだ名をつけて自分自身で変わったこと、わかったこと
がありましたらコメントください。
続きはまた、明日のブログで。