意志力の限界
体力の限界と思っていても、筋肉はまだまだ平気ということがわかりました。
昨日のブログでは
「もうこれ以上動けない。限界。と感じても、筋肉にはまだまだ余裕がある」
ということが分かったと思います。
でも、
「やっぱりきついことをしないといけないんだ」とは、思いこまないでくださいね。
まずは、運動できついと思っても余力はまだまだあって、エネルギーが急に減りだしたので頭が
「急にエネルギーが減りました。急にエネルギーが減りました。」
とまだまだ余裕があるのに、かなり早い段階で警告しているということを知りましょう。
意志力も筋肉と同じように、強くしたり、強い意志力を持続し続けたり、はたまた、力がなくなってしまうことがあると言う心理学者の方がいらっしゃいます。
最近では、「意志力の限界というのは実際の体力・精神力の限界を示しているのではなく、意志力に対して人が思い込んでいるだけだ」という考えのもとにした研究が始まったそうです。
前向きにとらえるならば、
「自分が思っている以上に意志力を発揮できる」
と考えてよさそうです。
「クレームの対応で精神的に疲れた。今日はジムに行く日だったけど、くたくたで、行けそうにない。」
なんてときには、「くたくたで意志力がしぼんでる。でも、頭がそう思わせてて、まだ実際には意志力には余裕が残っている。さあ、どうしよう。」
ジムに行くか行かないかはそのあとの判断として、と自分自身に声をかけてみてはどうでしょうか。
昨日のトライアスロンをやっとのことで完走した女性。
実は、
「もう一歩だけ。もう一歩だけ。」
と頑張り続けただけではなく、
「もう無理だ」
と思うたび
・自分がどれだけ熱い気持ちで完走をめざしていたかを思い出し、
・ゴールの向こうで応援してくれているたくさんの人の顔を思い浮かべた
というのです。
やる気を奮い起こさせて、意志力が思った以上に、そして驚異的に持ちこたえたんですね。
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スタンフォード大学の医学部健康増進プログラム担当の健康心理学者兼教育者のケリー・マクゴナガル氏は
意志力が弱まっていたら次の3つのことを考え、意志力を増強してくださいと言っています。
1.このチャレンジに成功したら、あなたにはどんないいことがありますか?
スリムなジーンズが履ける!
着たかった水着が自信たっぷりに着れる!など。
2.このチャレンジに成功したら、あなたのほかにだれの利益になりますか?
関係する家族、会社、友人はあなたの成功を見てどう思うでしょう。
「私にもできるかも」という勇気を与えられるかもしれません。
3.このチャレンジは、たとえ今は大変に思えても、頑張って続けていくうちに楽になっていくと想像しましょう。
不快に感じたり、つらいと感じても、「進歩する過程の最初のステップに過ぎない」と思えば頑張れるかもしれません。
1か月後、1年後の自分が今の不快だったり、つらいと感じている自分を楽しく思い出せると想像しましょう。
ただ、意志力に限界がないと言っているわけではありません。
慢性的に疲労がたまっている場合は「頑張りすぎているかも」、と考えて下さいね。
ではまた、明日のブログで。