Hayama Ranのブログ

読んでメリハリボディをつくる

マイオカイン 1

ケリー・マクゴニガル氏の著書

 

 にはグリーンエクササイズを含め「運動」に関する様々な情報が書かれています。

すべてを網羅することはできそうにありません。

現実問題、日本では参加できないような運動もあります。

「あったらいいのに」と思うものもありますが、詳細はぜひこの本を読んで、確かめてみてください。

 

もくじ

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筋肉はホルモン分泌器官

骨格筋に内分泌器官としての働きがあることが分かったのは、最新の研究でもっとも画期的なことだそうです。

 

筋肉から分泌されるホルモンの総称を「マイオカイン」

Myo : 筋肉

Kine : 作動物質

と呼びます。

 

筋肉中で作られ、体を動かしているときに血液中に分泌されます。

 

私は、「ホルモンの分泌」といえば、頭からだったり、カラダの各部からの分泌器官からの分泌しかないと思っていました。

考えれば、カラダの約40%を占める骨格筋が動くとき、エネルギーを消費するだけではもったいないですもんね。

筋肉はほかにも、じっとしているときに熱をせっせと作ったり(脂肪や糖を燃やして)、弛緩収縮して血流を良くしたりする仕事を担っていますが、ホルモン分泌器官としての役割を持っていたとは、大発見ではないでしょうか。

 

このマイオカインの働きをお伝えする前に知っておいていただきたいマラソンがあります。

 

ユーコン・アークティック・ウルトラ

それは、カナダのユーコン準州を縦断するユーコン・クエスト・トレイル(「ユーコン探検道」と訳せばいいでしょうか。)480㎞のコースをランニングかクロスカントリースキーか雪用のマウンテンバイクで走破するレース。詳しくは

worldsmarathons.com

をクリック(ただし英文)。

参加者たちは、

  • 脱水症
  • 低体温症
  • 雪崩による事故
  • 薄氷による転落事故
  • 野生生物による襲撃
  • 精神的トラウマ
  • 死亡を含む重大な人身事故

の可能性を認識し「免責および権利放棄同意書」へのサインが求められるとのこと。

公式ウェブサイトを読むと、

風雪で見えなくなった道、自然の中でたった一人で進むことになることもあり、寝ること、食べること、寒さ、気象変動にも気を使いながら数日間進み続けるレースとのこと。距離は最長約688㎞、他に約480㎞、約160㎞から選べ、最長の688㎞は13日間かかるようです。

最も寒く雪のあるウルトラマラソンのようです。寒いときにはー40℃にもなると書かれています。

想像を絶するレースです。

 

2018年のレースでは、

  • 気温が-10℃まで下がり、参加者たちは1名を除いて全員棄権。
  • 主催者はレースを途中で打ち切り、最後の1名を優勝者と宣言した。
  • 最後の61歳の男性は、重度の凍傷で右手と両足の膝から下を切断。

と書かれています。

 

この男性のその後も書かれていて、

  • 脚にはカーボンファイバー製の義足
  • 腕には筋電義手

が装着され、トレーニングを再開し、夏にはナミブ砂漠横断約250㎞のウルトラマラソンに参加登録したといいます。

 

すさまじい闘志というか、チャレンジ精神というか、ひたすら前進する精神力に、何か超越したものを感じます。

 

 この超越した精神力を生み出しているものは一体何なのでしょうか。

 

この続きは、また明日。