筋トレで内因性カンナビノイドは分泌される?
内因性カンナビノイドが増加し、気持ちよくなり「ハイ」な気分になったり、社交不安が緩和されることが研究によりわかってきました。
昨日までのブログのとおりです。
さて、今日は
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と進めてみようと思います。
筋トレで内因性カンナビノイドは分泌される?
残念ながらこのことについて言及はされていないようです。
私の経験ながら、
社内で嫌なことがあったり、お客様とのトラブルで頭を抱えてしまうようなことがあったとき、筋トレをする前と、筋トレを始めてしばらくすると、気分が全く変わってしまうことがありました。
これは時間の問題で、時間をおけば気分が変わると思い込んでいました。
どうも、私見ながら内因性カンナビノイドが分泌されていたのではないかと思っています。
ひどく落ち込んだ時であればあるほど、その気分の変りぶりに喜びを感じたり、安堵感を覚えました。
そう思って、筋トレでの実験がケリーマクゴニガル氏の著書
で紹介されているのでは?と、ざっと目を通しましたが、(見過ごしていなければ)残念ながらどこにも見当たりません。
●●でも内因性カンナビノイドは分泌される
ただ、こういう記述があります。
…………。協力しあうことで、報酬をつかさどる脳の領域が、活性化すると、ドーパミン、エンドルフィン、内因性カンナビノイドなど、高揚感をもたらす脳内化学物質が一気に分泌される。これを協力がもたらす高揚感と呼ぼう。胸中の目的に向かって力を合わせることで、喜びや興奮を感じるのだ。
また、
脳の画像検査では、互いに協力し合った相手の顔をみると、脳の報酬系が活性化することが明らかになっている。
とあります。
ジムで指導をしていた時、会員のお客様に交じってトレーニングをしていました。顔を見ても無視できないほど狭い空間で、今では考えられないほど密な状態でトレーニングをしていました。
お客様のトレーニングへの協力、また、自分のトレーニングへの協力をお願いして、毎週、人によっては毎日顔を見合わせていましたので、顔を見るだけでも内因性カンナビノイドー高揚感、社交不安の緩和ーが分泌されていたのかもしれません。
きっとそうだと思います。
ネットを検索すると、ランニング(ジョギング)もちろんのこと、エクササイズと内因性カンナビノイドの関係についてプラスの効果がある記事が上がってきます。
(この本には直接的な表現はありませんので、言及しません。)
まだ、理解不足で、この本以外の部分を深く探っていませんが、どうも、筋トレでも分泌されているようです。
ランニングと筋トレとどっちが分泌が多いか?
また、ランニングをし慣れていると筋トレで分泌されにくい⁉
筋トレに慣れているとランニングで分泌されにくい⁉
とか、私なりに疑問が出てきますが、書籍等で明かにしてくださる研究者の方の情報を待ちたいと思います。
日常生活への影響
ジョギング、サイクリング、水泳、エアロビックダンスなどで継続的に運動をしている際のハイな状態は、おそらく誰もが自覚できることだと思います。
この本の中では、この「内因性カンナビノイド」を含む脳内化学物質の作用が日常生活にどのような影響を及ぼすか、調査結果が述べられています。
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日常経験国民調査(アメリカ)
・対象 33歳~84歳までの2,000名以上の成人
・調査内容 身体活動と気分の記録
・期間 8日間
・調査方法 電話
毎晩参加者に電話
その日最もストレスを感じた出来事を尋ねる
⇩
活動的な1日を過ごした場合は
職場のトラブル、病気の子供の世話など強いストレスを感じる
ことがあっても、精神的にそれほど大きな負担を感じなかった
ことがわかった。
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日頃から、活動的(よく歩くなど)だったり、運動をする習慣を持っている人は、知らないうちにストレスに強かったり、ストレスの受け止め方が、日頃分泌されている内因性カンナビノイドやその他の脳内物質のせいで楽観的になってくるということでしょう。
運動っていいですね、続けたいですね。
運動習慣を持っていない方は、
「筋トレをしないといけない」とか「ジョギングをしないといけないとか」の前に、
「出来そうなのは…」といくつか候補をあげて、自分が一番取り組みやすいもの、続けられそうなものを選ぶといいと思います。
痩せるため、
筋力強化のため、
老化防止のため、
という目的も大事ですが、
気分を爽快にしたり、
コロナ禍の重い社会の空気を自分の周りだけでも追い払ったり…、そのことを目的に運動を始めればいいと思います。
また、違う実験では
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CCK-4投与による実験
※CCK-4=抗不安薬の試験のためにパニック発作を引き起こすのに用
いられるペプチド。詳しくはリンク先を参照ください。
つまり、パニック発作(重度の不安、激しい鼓動、息切れなど)をわざと起こさせる薬のようです。
CCK-4を投与される前に30分間運動する
・パニック発作は起きにくくなった
・抗不安薬(不安を和らげる薬)と同等の効果がみられた
⇩
不安を引き起こす薬剤を注射されても、運動によってその影響が
打ち消された
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とのこと。
頭の中では薬に匹敵する物質が運動によって生み出されていることになります。
まとめ
まとめると、
- 筋トレで内因性カンナビノイドが分泌されるという明言された記述はない。活動的なライフスタイル、運動習慣を行い、町内清掃や会社内、家庭、グループで協力し合うと分泌される。
- また、共通の目的のために協力し合った人の顔を見ても内因性カンナビノイドが分泌され興奮や喜びを感じることができる。(家庭内でのキャンプや大掃除、クリスマスの飾りつけ、正月飾りなどは協力し合う良い行事だと思います。)
- 活動的な生活スタイルのひと(立ったり座ったりが頻繁、よく歩くなど)はストレスを感じにくい。
- 運動は脳を刺激して、自分で作る、副作用のない、医療費=0の薬(抗うつ剤、抗不安薬)を運動するごとに手に入れることができる。(※現在、抗うつ剤、抗不安薬を服用中の方は自己判断での服用中止などを行わないでください。主治医、運動の指導者のアドバイスを受けてください。)
ということになりますでしょうか。
「ランナーズハイ」から始まったので、ランナーだけのものと勘違いされそうですが、個人的には「サイクリングハイ」「筋トレハイ」「ボランティアハイ」「スイミングハイ」「クライミングハイ」などの言葉を使いたいです。
「ランナーズ…」とすると、
「私、走るのだけは苦手だから関係ないよね」
と判読されそうです。
「エクササイズハイ」「ワークアウトハイ」も理にかなっていると思いますが、読者の方はどう思いますか。
今日は投稿が遅くなりました。
続きは明日のブログで。