Hayama Ranのブログ

読んでメリハリボディをつくる

ストレスからの回復

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昨日の夕焼け

今日は、30分くらいかけてショッピングモールまで、面接用のスーツを購入しにいきました。

天気が良かったので、自転車で行きました。

 

行きはほぼ下りでスイスイ。

帰りは50分くらいかけて自宅まで登りました。

かえりの1/3くらいが登りです。

 

今日は、調子が良かったのでしょう。体力もついてきたのでしょう。

いつもの上り坂が少しだけ軽く感じました。

 

スーツは早いもので、明日の午後には出来上がるとのこと。

楽しみです。明日は、バスで受け取りに行きます。

 

本日も、ケリー・マクゴニガル氏の著書を進めていきます。

 

前回のブログでは、ストレスが感じられた時、カラダの中で起きるホルモンの作用で、勇気が湧いてきたり、集中力が増したり、さらには人と繋がる気持ちが高まることがわかりました。

 

これは「ストレスを感じた時」に起きていることです。

前回までのストレスによって起きる典型的な反応は、ストレスを感じた時に起きます。

ストレスを感じた後、私たちのカラダはどのように回復に向かうでしょうか。また、回復に向けてどんなことが起きているのでしょうか。

ケリー氏はその後、つまり、ストレスからの回復も大事な過程だと述べています。

もくじ

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回復期

 

どのストレス反応でも、最終的に「回復」という段階に進みます。

  • コルチゾールオキシトシンは炎症を抑えて自律神経系のバランスを整える
  • DHEAと神経成長因子は脳がストレスの経験から学ぶのを助ける

これらのホルモン分泌は、ストレスを受けたから分泌されていると思いがちですが、実際には違うようです。

ストレスを受けた後、心身の回復を助けるために分泌されているようです。

ストレスを受けた際にこれらのホルモンの分泌量が多い人は、回復が早く、疲労が長引かない傾向にあると言います。

 

そして、強度のストレス反応が起きた場合は、脳は数時間かけて回復していきます。

脳は

  • 神経細胞間の結合を「再配線」しストレスの経験を記憶⇨そこから学ぼうとする
  • この時、ストレスホルモンは学習と記憶をつかさどる脳の領域を活性化させる

と活動するとのこと。

ストレスを受ける時間よりも、回復する時間の方が長そうです。

 

そして、脳が、あなたが経験したことを情報処理している間は、そのことを考えるのがやめられなくなります。

(身に覚えがあります。性格的なものもあるかもしれませんが、私は、ずっと同じところをさまようみたいに考え込んでしまう傾向があります。接客で失敗したり、講演などで考えが飛んでしまって、次に何をしゃべればいいのかわからなくなったりした時に、あとあと、準備不足を繰り返し悔やんでしまいます。)

 

感覚としては

  • どうしても誰かに話を聞いてもらいたくなる
  • 思わず祈りたくなる

とケリー氏は言います。

 

うまくいった場合は、

  • その経験を頭の中で再現

        ⬇︎

  • 自分が取った行動を思い出して

        ⬇︎

  • どのように成功したのかを記憶

うまくいかなかった場合は、

  • 何が起こったのかを理解

        ⬇︎

  • ほかにどういう方法があったか考える

        ⬇︎

  • その場合にはどんな結果になっていただろうかと考える

 と過程を踏むようです。

 

回復期間中

回復期間中は感情が高ぶると言います。

ケリー氏は

…………。活力がみなぎって興奮し、気分が落ち着きません。強いストレスの経験から回復する時には、恐怖やショックや怒りを感じたり、罪悪感や悲しみに襲われたりすることも珍しくありません。あるいは、安心感や喜びや感謝の念をおぼえることもあります。

 回復期には、こうした様々な感情をいちどにおぼえることもあります。脳はそうやって、経験したことを理解しようとしているのです。あなたもそのおかげで、できごとをしっかりと振り返り、この先ストレスを感じた時にうまく対処できるように、経験から学ぼうとします。

 様々な感情を味わえば、経験したことを記憶しやすくなります。このような感情にともなう神経系の反応は、脳の可塑(かそ)性を高めます––––この場合、可塑性とは脳が経験に基づいて自らを改造する能力を示す用語です。このようにストレスを経験した後に様々な感情を味わうことは、あなたが経験から学び、意義を見出すのに役立ちます。

 それらはすべて、将来のストレスに対処するために、脳と体が過去のストレス経験から学ぼうとする働きの一部です。ストレスが脳に刻まれることで、次に同様のストレスを感じた時にうまく対処できるようになります。

と述べています。

 

ストレス免疫

一度経験したストレスに対して、次はうまく対処できるようになるというのは、ちょうどワクチンのような働きを持っているため 、心理学では「ストレス免疫」と呼ばれています。

カラダの免疫と同じように、脳が受けたストレスに対して免疫力を持つとは、人間のカラダはよくできたものだと思います。

 

ストレス免疫を応用して

  • NASAの宇宙飛行士
  • 救急隊員
  • トップアスリート
  • その他強度のストレス下で任務を果たすべき人たち

はストレスを経験することが重要なトレーニングの一つになっているといいます。

また、

  • 子供たちへの緊急避難に備えての心の準備
  • 従業員が厳しい労働状況に対応できるようにする
  • 自閉症者にとって大きなストレスになる社会的交流の練習

などにもストレス免疫を利用しているようです。

 

以前のブログ幼児とストレスで幼児期のストレスが成長後のレジリエンスにつながることを書きましたが、ストレス免疫という考え方で説明がつきますね。

 私たちは、ストレスを経験することで、段々とストレスに強くなっていくということですね。

…………、ストレスの多い状況は、自分のスキルや知識や長所を向上させるのに良い機会だと考えると、「闘争・逃走反応」ではなく「チャレンジ反応」が起こる可能性が高いことがわかりました。それによって、経験から学べるチャンスが増えるのです。

とケリー氏は言います。

 「闘争・逃走反応」ー「恐怖」=「チャレンジ反応」

ということが言えそうですね。ストレスを受けると、ストレスに強くなり、ストレスがこわくなくなる、そうすると、恐怖がなくなり、とてもいい緊張感の「チャレンジ反応」になっていくということでしょう。

 

ストレスに対する恐怖心や、ストレスが持つ嫌なイメージが少し減った気がします。

「ストレスがかかってるな」と感じた時、このストレス免疫のことを思い出そうと思います。

 

さて、本日はここまで。続きは次のブログで。