Hayama Ranのブログ

読んでメリハリボディをつくる

ストレスの色々な反応1

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今朝の書斎の窓から

私の住んでいるところは、今日は天気も良く、気温も高く、運動するには苦にならない気候でした。

1回/週くらいのペースでジョギングをしていますが、正月明けに走ったコースで、30’37”のコースレコードを出しました。

正月初めて走った時より1分近く縮まりました。

 

途中200mくらい歩きましたが、それでも縮まっています。

今日の嬉しい瞬間の一つとなりました。

 

それでは今日も、ケリー・マクゴニガル氏の著書

 

 前回までの「トラストゲーム」。こんなゲームはしたことありませんが、人種によっても少し違う結果が出そうな気がしています。皆さんはどう思われましたか?

 

今回は、ストレスがかかることで私たちのカラダに起きる反応について書いていきます。

 

もくじ

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ストレスに対する身体の反応は前回も書いたのですが、ここでは少し詳しく書いてみたいと思います。

 

闘争・逃走反応

まず、逃走・逃走反応ですが、イメージしてみてください。

あなたは、アフリカの草原にきました。自然の中の動物の営みを観察するため、車から降りて、人工的な音が一切しない場所に来ました。車から100mほど離れた位置に、自然に活動する動物を刺激しないように観察しています。

飢えたライオンがあなたを見つけました。あなたに気づかれないよう、風下から近寄ってきました。ようやくライオンに気づいたあなたは、ライオンが襲ってくる恐怖を感じ、逃れようと全速力で安全な車に駆け出します。しかし、動き出したあなたを見た、腹を減らしたライオンの足音は背後からだんだん大きくなってきます…………。

この、恐怖を感じ、必死に行動しているときの反応が、闘争・逃走反応です。

カラダの中では、

 

  • 交感神経が活性化する
  • 警戒体制を取って瞬時に行動できるよう、交感神経系の働きによってカラダ全体のエネルギーを結集させる
  • 肝臓はエネルギー源となる脂肪と糖を血液中に放出する
  • 呼吸が深くなり、心臓にたくさんの酸素を送る⇨心拍数が上昇⇨酸素と脂肪と糖が筋肉と脳へ運ばれる
  • アドレナリンやコルチゾールなどのストレスホルモンは筋肉と脳がエネルギーを効率よく取り込み利用するのに役立つ

        ⬇︎

   目の前の問題に立ち向かうための準備を整える

 

ということが起きています。

こんなストレス下では、「驚異的な身体能力が発揮されることがある」とケリー・マクゴニガル氏が実例を挙げています。

…………、オレゴン州レバノンでは、10代のふたりの少女が、重さ1.3トンのトラクターを持ち上げて、下敷きになっていた父親を救出しました。

「どうやって持ち上げたのかわかりません。とにかくすごい重さで」少女の1人が取材陣に言いました。「でも、無我夢中でした」

「火事場の馬鹿力」というものですね。実際に見たことがありませんが、パワーリフティングという競技を目の前で見たことがあります。決まった3種類の動作をするのですが、凄まじい重量でスクワットをしたり、床からバーベルを引き上げたりする競技です。パワーリフターの方達は、おそらくこの逃走・逃走反応をうまく活用できるのではないかと想像しています。

 

逃走・逃走反応のカラダの反応は、書きましたが、脳に対しては、

  • アドレナリンの作用で五感が研ぎ澄まされ、瞳孔が大きく開いてより光を取り込む⇨聴覚が鋭くなる

        ⇩ 

  • 脳が情報を急速に処理する
  • 注意散漫な状態はストップし、重要でないことは意識から外れる

まとめると、闘争・逃走反応では

  1. 注意力を高める
  2. 意識を集中させる
  3. 周囲の状況をいち早く察知することができる

ということになります。

 

そして、このような逃走・逃走反応が起きるような場面では、

  • エンドルフィン、アドレナリン、テストステロン、ドーパミンなど何種類もの脳内化学物質が分泌されるためやる気が出る

と言います。

…………。これらの脳内化学物質が分泌されると、自信と力が湧きます。また目標達成に対する意欲が高まり、気分を高揚させる脳内化学物質の大量分泌を引き起こすことならなんでもやってみようとします。

とケリー氏は述べていて、実感している人たちの行動として

  • スカイダイバー
  • 恋に落ちた人
  • 際どい勝負のスポーツ観戦
  • 締め切り間近のレポート作成

などがあると言います。 

 

監督からハッパをかけられ、バスケットボールで際どい勝負を勝った試合を思い出します。

また、テレビ放送のプロ野球の試合で大差がついて試合終了前に帰ってしまう人たちを見たことがあります。(エキサイティングな試合を期待してきたのに散々な試合だったので、興奮できなかったからですよね。)

 

闘争・逃走反応が起きているカラダは、瞬間的に見れば、カラダに悪いことよりも、良いことばかりの気がします。

いざという時に、このような反応を、意識してコントロールできたらと思うほどです。

 

ストレスがカラダに及ぼす反応の一つ、闘争・逃走反応を紹介しました。

 

次のブログでは「チャレンジ反応」をご紹介します。