Hayama Ranのブログ

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妊娠とストレス

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出島ワーフの夕暮れ

今日は風が冷たかったですね。

朝窓から外を見ると、家や緑地の芝の上に積雪。

 

今シーズン3回目の降雪でした。

寒かったのですが、いつも通り、公園で筋トレしました。

さすがの寒さに、公園で遊ぶ子供たちもいませんでした。

 

さて、ストレスの話題をブログにしていますが、ケリー・マクゴニガル氏の著書

 

 には妊娠とストレスについての記述があります。

ストレスは妊娠にどんな影響を及ぼすのでしょうか。

 

もくじ

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ここまで、ストレスの実験のほとんどが、動物での実験であること、そして、人間に対しては決して行われないだろう過酷な実験であることから、実験結果を、一部の過酷な環境下での人以外ほとんどの人にあてはまらないであろうことが分かりました。

そして、セリエ氏がラットに対しての過酷なストレスが、病気を引き起こすことを世の中に発信して以降、「外からの刺激に対するカラダの反応(=ストレス)」はすべてカラダに悪いと、医者も科学者も、そして私たちも思い込まされたこともわかりました。

 

そんな思い込みをした、ケリー氏の友人が、最初の子供を妊娠した時の話です。

 

妊娠とストレス

ケリー氏の友人は、ネットで、ある研究に関する記事を読んでパニックになったといいます。

その記事は、

妊娠中の母親のストレスは胎児に伝わる

と警告していました。

  • 彼女は仕事で大きなプレッシャーを感じていたので、とても心配になったそうです。「私が産休を取らなかったせいで、赤ちゃんにもしものことがあったらどうしよう?」と。

ちなみに彼女が読んだ記事は

  • ラットの実験に関するものだった

また、妊娠しているラットに与えたストレスは

  • 日常的な監禁によるストレス

  ・ラットを身動きできないほど小さな容器に閉じ込める

  ・容器にはやっと息ができるだけの小さな穴しか開いていない

  • 溺れそうになるまで、無理やり泳がせる

というものでした。

ストレスを抱えた妊婦の研究結果ではなかったため、ケリー氏は「まずは落ち着いて、深呼吸をして」となだめたといいます。

 

では、妊婦に対しての研究結果はあるのでしょうか。

あります。

2011年に100例以上の研究事例をまとめた報告によると

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  • 妊娠中にテロ事件に遭遇
  • 住む家を失う

などの重度のストレスを受けた場合

        ⇩

早産や低出生体重などのリスクが高まる傾向があった

 

日常的なストレスや些細な問題が多い場合

        ⇩

上述のような傾向は見られなかった

……………………………………………………………

ケリー氏の友人が思い込んだ、

過酷なストレスによる影響を受けたラットのような心配は必要なかったようです。

妊婦の人のストレスの心配は、ひとまず必要なさそうなので安心しました。

しかし、問題がないというだけではなさそうです。

 

ある程度のストレスがあった方が胎児にプラスになる

妊娠中にストレスがかかった方が、胎児にとってプラスになることがあるという研究データがあるというのです。

コロナのデータの出どころで有名になったジョンズ・ホプキンス大学の研究で、

……………………………………………………………

妊娠中に大きなストレスを受けた女性が生んだ赤ちゃんたちは

  • 脳の発達が優れている

そして

  • 心拍変動が高い※

※心拍変動が高い(心拍がゆっくりしている)と精神的・肉体的な回復力が高く、認知能力もよい

        ⇩つまり

……………………………………………………………

ということが分かったということです。

 

胎内で母親が受けたストレスによって分泌されたストレスホルモンによって、胎児の発達中の神経系はストレスに強くなっていくようです。

朗報ですね。妊婦にとって多少ストレスを感じる環境の方が、ストレスに強い子供が生まれる可能性が高いということです。

 

ストレスがカラダに悪いと思い込むと…

セリエ氏の研究に端を発した「ストレスはカラダに悪い」とする悪いイメージ(=マインドセット)は、妊婦にとっては大きな過ちにつながる可能性を、ケリー氏は指摘しています。

……………………………………………………………

あるアンケート調査

  • 対象  妊娠中に飲酒を行った女性たち

理由

  • ストレスを減らすためなら妊娠中の飲酒は構わない
  • ストレスを減らすためなら妊娠中の飲酒は望ましい

と考えていた

 

ある女性は

「私の場合、飲んだ方がいいんです。少なくともストレスの解消にはなるから」と研究者に答えた

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ちなみに、妊娠中にアルコールを摂取するとどうなるか調べてみました。

妊娠中にアルコールを摂ると

  • 特徴的な顔貌(小さな目、薄い唇など)
  • 発育の遅れ
  • 学習、記憶、注意力の持続、コミュニケーション、視覚・聴覚などの障害

 といった先天的な異常が出ることがあるとのこと(ネット調べ)。

また、

  • 母乳は血中と同じアルコール濃度

になるとのことです。

妊娠前から、出産後にわたってアルコールはコントロールが必要ですね。

今妊娠中の方、これから妊娠予定の方は、元気な赤ちゃんが生まれるようご主人と協力していってください。

 

まとめ

妊娠中や母乳を与えている間のアルコールは胎児や乳児に悪影響を及ぼしますが、

妊娠中のストレスは――程度によりますが――胎児をストレスに強くする、脳を発達させる可能性があるということが分かりました。

 

あえてストレスをかけることはないと思いますが、ストレスは気にしなくていい、ということになるでしょうか。

 

今日は妊娠中の胎児についてお話でした。

次は、ストレスと幼児のお話です。

 

続きはまた次のブログで。