グリーンエクササイズ 2
昨日紹介したグリーンエクササイズ、私の場合、雨の日以外は近くの公園まで出かけて、息が上がるように筋トレを何セットか連続でするか、サイクリングかジョギングを行っています。
筋トレで、仰向け状態になるエクササイズでは、天気がいいと青空が見えます。
改めて空を見上げると「こんなに高かったっけ」と思いつつ、空と一体になったような気分になり癒されます。
今日は曇り、16:30頃、気温を見たら6.5℃。
風もなく気温のわりに暖かく、生憎空は曇っていました。
ものは考えようです。雲の上はいつも快晴です。ちょうど雲の上を飛行機に乗って飛んでいるイメージを持つようにしています。
雨の日や曇りの日は、頭の中で、雲の上の天気を想像して、気分を「晴れ」にしています。
もくじ
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さて、気分を穏やかにしてくれたり、落ち込む気持ちを癒してくれるグリーンエクササイズ。
少しきつめの運動を継続して20分ほど行って起きるランナーズハイとは少し違うようです。向精神作用(精神 の機能に影響を及ぼし、気分・情動・感覚・意欲・思考などを変化させる作用。)はすぐに表れます。
ランナーズハイで詳しく述べた
- 内因性カンナビノイド
- エンドルフィン
などの高揚感をもたらす脳内化学物質は急激に増加しないため、違うことが起きているようです。
安静時の脳で起こっていること
グリーンエクササイズで起きていることを理解するために、知っておきたいことがあります。
デフォルト・モード・ネットワークというものです。
(デフォルト=標準、基準とかいつも通りといった意味があります。)
脳の画像検査は特定の課題に対して脳がどのように変化しているかを調べているわけですが、20年ほど前、研究者たちにある疑問が出てきました。
「安静時の脳では何が起きているのか」
という疑問です。
普通に考えれば、何かの課題に取り組んでいないわけですから、何も起きていないようにー脳の画像には特に大きな変化がないー思えます。
脳の画像検査の機械装置で横になって、じっと待機しているとき、脳はどのようになっているか。
実は、カラダは安静状態なのに、脳はまったく安静状態にないことが分かりました。
記憶、言語、感情、心的イメージ、推論などに関連する脳のたくさんのシステムが活性化していました。
意外です。
さらに調べていくと、すべての人間の脳は安静時には同じような状態になっていることが分かりました。
このような状態を神経科学でデフォルトと呼んでいるそうです。
ケリー・マクゴニガル氏の著書
の中にこのデフォルト状態をまとめたところがありますので引用します。
…。人間の脳は放っておくと、想像上の会話を繰り広げたり、過去の経験を反芻(はんすう=繰り返し思い出したり考えたりすること)したり、将来のことを考えたりしてしまう。とくにじぶん自身のことや、人生における目標や、人間関係などについては、しつこく考える傾向にある。
このデフォルト状態ーいろいろなことを考えてしまう状態ーは
- 自分がどんな人間か
- 自分の願望は何か
- どこに存在しているか
- どんな悩みを持っているか
など、一個人として存在していることをいつでも、どんな状況においても認識するためにとても大切な役割を果たしているといいます。
※デフォルト・モード・ネットワークについてはこの本の中
では、詳しく述べられていません。私が想像するに、この
デフォルト状態のとき(デフォルト・モードの時)、脳が
いろいろなところと活発に結びついている連絡網と考えれ
ばよいのだと思います。
後期アルツハイマー病では、デフォルト・モード・ネットワークの中枢が破壊されてしまい、自分がどんな存在か分からなくなってしまうようです。
さて、このデフォルト状態とグリーンエクササイズでの気分の高揚とどんな関係があるのでしょうか。
続きは明日の、ブログで。