Hayama Ranのブログ

読んでメリハリボディをつくる

退屈は危険?

今日も良い天気でした。日中の気温が高くなりましたね。

郵便局まで自転車で行きましたが、例の通り、下り坂です。部分的には50km/hくらいで下りました。

今まで、切れるような冷たさが、頬に感じられてましたが、今日はウインドブレーカーの下はTシャツ1枚で、頬にあたる風は爽やかでした。

 

花粉症の人はこれからスギ花粉が増えてくるとの予報です。

コロナ対策に加えて花粉症対策、万全で乗り切ってくださいね。

 

今日もケリー・マクゴニガル氏の著書、

 

 を読み進めていきます。

 

もくじ

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退屈は健康に悪い?

 ケリー氏は本の中で、ある大規模な調査結果を紹介しています。

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ある大規模な疫学調査

質問に

  • 「非常に退屈」と答えた中高年の男性

        ⬇︎

  • その後の20年間に心臓発作で死亡するリスクが2倍以上高くなっていた

………………………………………………………………

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イギリスでの9,000人、10年間の追跡調査

質問に

  • 「大きな生きがいのある人生を送っている」と答えた人たち

        ⬇︎

そう答えなかった人たちに比べ

  • 死亡率が30%低かった

………………………………………………………………

 これらの研究結果から、ケリー氏は

…………、ストレスが蚊なら牛も健康や幸せに害を与えるとは言えない理由がわかります。また、ストレスの多い生活を恐れるべきではないことも納得できるでしょう。人びとが生活の中で大きなストレスを感じることが、もっとも生きがいを感じることと重なっている場合には、そのストレスがむしろ健康に役立っているのは明らかです。

と述べています。

 

印象に残るのは「ストレスがむしろ健康に役立っている」という言葉です。

今まで、運動の指導者として、私が講習等で学んできたこと、そして、そのことを伝えてきた立場として、考えを覆される言葉です。今まで認識してきたことと、まったく反対のことをケリー氏は述べています。しかも、ちゃんと調査したデータを元にして。納得せざるを得ないとという気持ちと、半信半疑がまざった、複雑な感覚になります。

私の中で繰り返し反芻して、時間をかけて、また、これらの事実を踏まえた上でストレスの経験をさらに積んでいくと、自然に理解できるようになるのかもしれません。理解が進むのを待ちたいと思います。

 

また、

 

「ストレスは体に悪い」「なぜなら死亡リスクが高くなっている」

 

などといったことを過去に聞いた気がしますが、これらの言葉は次のように、完全に反対に

 

ストレスがないことは体に悪い」「なぜなら死亡リスクが高くなっている」

 

と言い換えることができそうです。

 

ストレスを見直すエクササイズ

ここで、ケリー氏はエクササイズを提案しています。私にとっては、とても時間がかかりそうなエクササイズですが、皆さんはどうでしょうか。

 

エクササイズは以下の通りです。

………………………………………………………………

ストレスを見直すエクササイズ

◼︎あなたにとって最も大切な

  • 役割
  • 人間関係
  • 活動
  • 目標

をリストに書き出す。

        ⬇︎

◼︎自分自身へ問いかける

  • 「このなかでときどき、もしくは頻繁に、ストレスを感じるものはありますか?」
  • 「あなたの人生で、生きがいと共に大きなストレスを感じているものががありますか?」
  • あるなら、なぜ生きがいを感じるほど大切なのか書いてみる
  • その生きがいを突然失ってしまったら、あなたの人生はどうなるか想像して書いてみる

………………………………………………………………

いつも問いかけているわけではありませんので、自分で問いかけ、自分で答えるだけなのですが、時間がかかってしまいます。

大切なことなのに、日頃頭の隅っこに置いているということなのだと思います。

日頃私は、細々したことについ目が行き、気持ちも行ってしまい、つぎつぎに入ってくる情報や、予定にエネルギーを使い果たしている気がします。

 

皆さんはどうでしょうか。

 

簡単に書けたあなたは、心根にしっかりと信念や大切なものがマインドセットされているということになります。

私同様、書き出すのに時間がかかったり、わからなかったりしても大丈夫。これからマインドセットしたり、忘れていた大切なことやものを再確認すればいいと思います。

 

このエクササイズ試してみてくださいね。

ではまた、次のブログで。

 

 

 

 

 

 

 

ストレスは生きがいを持って生きている証拠

雪の後の天気は、冬の寒さを忘れさせるような日射しでしたね。

気温もぐんと上がり、外出時の上着を家の外に出て確認しました。

これから、3月上旬まで気温は落ち着いているようです。

 

先日、散歩中に梅の花を見ました。

いつもと違う道を歩いて、見つけた春の兆しでした。

これから散歩やジョギングの度に、厳しい寒さを乗り越えてきた木々や植物の持つエネルギーをより一層感じることができそうです。

 

 

今日もケリー・マクゴニガル私の著書を進めていきます。

 

もくじ

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ストレスが多そうな国––––モーリタニア––––でストレスをあまり感じられておらず、密集した都会ではストレスを多く感じている、また、モーリタニアの人びとは不幸を感じていて、都会では幸福感が強い、このことをケリー氏は「ストレス・パラドクス(ストレスをめぐる矛盾)」と名付けました。

 

調査研究の結果として、

・ストレスのない生活は必ずしも幸せとはいえない

・ストレスの多い人の方が愛情や健康に恵まれ、人生に対する満足度が高い

ということがわかりました。

 

更なる調査

2013年に、スタンフォード大学フロリダ州立大学の研究者たちが、18歳から78歳までの幅広い層のアメリカ人を対象に調査を行いました。

 

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調査目的:ある質問に共感する人とそうでない人の相違点を調べる

 

質問:「全体的に考えれば、私は生きがいのある人生を送っている」

        ⬇︎ 

  •  強く共感した人
  • 共感しなかった人

の相違点を調べる

        ⬇︎

  • ストレスは相違点の上位に入った
  • 強く共感した人たち=ストレスを感じた経験が多かった人たち
  • さらに強く共感した人たち=強いストレスを感じた経験が最も多かった人たち

        ⬇︎結果

研究者たちは以下のように結論づけた。

  • 「人生に生きがいを感じている人びとは、あまり生きがいを感じていない人びとにくらべて、心配ごとが多く、ストレスも多い」

………………………………………………………………

 

ストレスと、生きがい、相反するような言葉です。

ですが、調査結果からすると、ストレスを感じている人ほど生きがいを感じている、そして、生きがいを感じている人ほどストレスがある、と言うことになります。

ストレスを感じないで、生きがいを感じていたいものですが、そうはならないようです。

ケリー氏は

 ストレスと生きがいは、なぜそれほど強く結びついているのでしょうか?ひとつの理由としては、自分の役割にしっかりと取り組み、目標に向かって努力すれば、目的意識を持って生きていけるいっぽうで、ストレスも避けられないからです。 

 と本書で述べています。

表裏一体というわけですね。

 

ここでも調査結果を紹介しています。

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◼︎イギリスの調査

  • 人生で最大のストレスを感じる経験=成人の34%が「乳幼児の育児」と回答

◼︎カナダの調査

  • 最大のストレス源=強度のストレスを感じている成人の62%が「仕事」と回答

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前回登場した「ギャラップ世論調査」の別の結果もう紹介しており

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  • 18歳未満の子供の養育をしていう人たち=毎日多くのストレスを感じていると同時に、微笑んだり、笑ったりすることが多いことがわかった
  • 起業家の場合、前日に大きなストレスを感じたと答えた人たち=同じ日に興味深いことを学んだと答えていることがわかった

また、

  • ストレスの少ない生活を送っている人たちは、意外にもあまり幸せを感じていないことがわかった

………………………………………………………………

 

まとめ

 

ケリー氏は、ストレスを感じることについて、次のようにまとめています。

…………、ストレスを感じるのは、人生がうまくいっていないしるしではなくて、自分にとって大事な活動や人間関係に、どれだけ熱心に取り組んでいるかを示すバロメーターと言えるでしょう。

 また、ストレスの少ない生活を送っている人たちは、意外にもあまり幸せを感じていないことが、研究によって明らかになっています。多くの人は「こんなに忙しくなかったら、もっと幸せになれるのに」と思っていますが、実際は正反対なのです。やるべきことが多すぎるくらいでも、忙しい人の方が幸せを感じています。だからこそ、急にやることがなくなって暇になってしまうと、危険なのです––––退職後はうつ病を発症するリスクが40%も高まる、というデータにもうなずけます。

 昔、ビジネス啓発本で「成功の反対はなに?」という問いかけを見たことがあります。

 

答えは「何もしないこと」。漢字の反対語テストでそう解答したら間違いなく❌ をもらうことになるでしょう。ただ、人生では正解になる、というものでした。

確かに、何もしなければ失敗はないわけです。しかし、成功も間違いなくありません。成功に向かうために、こっちへ進んでみた。だけど失敗した。今度はこっちへ進んでみる。…………。と失敗しながら模索していくので、成功が見つかる、ということなのだと思います。

ストレスも同じようなことのように感じました。

喜びをより大きいものにしようと思っているからこそ、より大きなストレスは避けられない、大きなストレスがかかっているのは、自分自身がより大きな喜びを手に入れようとしているから、ということですね。

ストレスを小さくしようとしたり、避けるということは、人生のいろいろな喜びや幸福感を小さくする行動ということになりそうです。

 

ストレスを感じるのは、人生がうまくいっていないしるしではなくて、自分にとって大事な活動や人間関係に、どれだけ熱心に取り組んでいるかを示すバロメーターと言えるでしょう。」という、ケリー氏の言葉は私にとってとても新鮮でした。ストレス=熱心さのバロメータというのは、今後ことあるごとに思い出すように心がけようと思います。

 

さて、今日のブログはここまで。

続きはまた、次のブログで。

 

ストレスがないと不幸?

昨日、再就職の面接に行ってきました。

ブログのテーマになっている「ストレス」を感じる状況下に置かれたわけです。

当然ながら、面接の最中にストレスのことを考える余裕はありませんでした。

控室に通され、15分ほど時間がありましたので、

ストレスを受けたとき、チャレンジ反応や、思いやり・絆反応が起きることを思い出していました。

 

私が面接を受けるのは、大学の受験、就職の時以来ではなかったかと思います。

 

幸い、私が苦労したことや、人間関係のこと、これからの仕事が私がしてきたことと違うことについての質問でした。

「チャレンジ反応」だったのかもしれません。面接官の方の質問を、しっかり聞き取ることができました。

途中、声が掠れて咳き込みましたが、マスクの上からハンカチで抑え、その後は、咳も出ることなく、明確に発音して言葉を選びながら質問に答えられたと思います。

想像以上に、上がらず、高い集中力を保ったまま面接が終えたと思います。

この本のおかげかもしれません。

 

面接後数時間は、繰り返し、面接室に入るところから、出るまでを頭の中で再生していました。これも、ケリー氏の本の中にあった反応です。

「ここはこうすべきだった」「この言葉を使うべきだった」と内省を繰り返していました。きっと脳が学習している時間帯だったのだと思います。

 

1度の面接できまれば反省を生かす機会は、ずっと先になりますが、そう簡単にはいかないと思います。

反省を生かして、私の自己PRが正しく伝わるよう履歴書や職務経歴書、志望の同期を工夫していこうと思います。

 

 

 

ケリー・マクゴニガル私の著書を今日も進めて以下います。

もくじ

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ギャラップ世論調査

 2005年から2006年にかけて「ギャラップ世論調査」 という調査が行われました。

世界121カ国、15歳以上の12万5,000名の人びとへの調査です。

質問は

「あなたは昨日、大きなストレスを感じましたか?」

というものです。

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結果

大きなストレスを感じた人の割合は、

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国ごとにかなりの差があったため、研究者は

「各国のストレス度指数は、幸福度や平均寿命や国内総生産GDP)など、国民の繁栄を示すその他の指数とも比例しているのだろうか?」と、ストレスを感じている国民が多いこと、または少ないことの影響を調べました。

 ………………………………………………………………

結果

ストレス度指数が高い国ほど、

  • 繁栄度が高かった
  • 平均寿命が長かった
  • GDPも高かった
  • 国民の幸福度が高かった
  • 国民の人生に対する満足度が高かった
  • 健康状態、仕事、生活水準、地域社会に満足している人が多かった

 

モーリタニアでは(モーリタニアでは、貧困や飢餓が蔓延し、汚職や暴力が横行している)、

  • 自分たちの生活はストレスが多いと思っていなかった

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貧困や飢餓を身近に感じたらストレスを強く感じそうですが、そうではないようです。

さらに、

研究者たちは

「ストレスとその他の感情との関連性を調べた」ということです。

………………………………………………………………

結果

大きなストレスを感じた日には

  • 怒り
  • 気分の落ち込み
  • 悲しみ
  • 不安

を感じている傾向が見られた

 

ストレス度指数が高い国の人たちは

  • ストレスをたくさん感じた日でも、喜びや愛情を感じ、笑った人が多いことがわかった

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全体での評価

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最も幸福な人たちは

  • 大きなストレスを感じていながらも、精神的に落ち込んでいない人たちだった

このような人たちは

  • 自分の人生をほぼ理想に近いと考えている割合が高かった

 

最も不幸な人たちは

  • 屈辱感や怒りを感じている一方、喜びはほとんど感じていなかった

………………………………………………………………

都会に住んでいる人の方がストレスが多く、原始的な生活に近い方がストレスがなく、幸福度が高いと思っていましたが私の予想とは違っています。

モーリタニアは、ネットで調べてみるとアフリカ大陸の西端の国です。

国土のほとんどが砂漠で、鉱業と漁業が主な産業とのこと。タコやイカを日本が輸入しているようで(現地の人は気味悪がって食べない。タコは日本人が漁法を伝えた。)、スーパーで見かけるタコにモーリタニア産のものがあるかもしれませんね。

 

ケリー氏も

…………、モーリタニアのように、貧困や飢餓が蔓延し、汚職や暴力が横行している国の人々は、必ずしも自分たちの生活はストレスが多いと思っていないことがわかりました。世界各国の人々が「ストレスが多い」と言うとき、その内容は、客観的に見て明らかな社会的な悪条件とは、必ずしも一致していなかったのです。

 と述べています。

 

ストレスを感じているが、喜びを感じている人

ストレスを感じていないが、喜びがない人

 

ではストレスがないほうが不幸を感じているということですね。

 

ケリー氏は新しい言葉を紹介しています。

ストレス・パラドクス––––ストレスをめぐる矛盾

です。

 

次のブログはこのストレスパラドクスからお伝えします。

 

第2章のまとめ

少し冷えましたね。

今日は買い物の予定でした。

予定通り自転車で10分ほどのスーパーと野菜屋に寄ってきました。

これから気温が下がり続けるようです。

 

これまで暖かかったので、気温の変化で体調を崩さないようにしましょう。

 

 

 

もくじ

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第2章のまとめ

 

これまでケリー・マクゴニガル氏が述べてきたことを、本人が箇条書きにしてまとめています。

目標が脅かされたとき、私たちはストレスを感じて、行動を起こします。

価値観が脅かされたとき、私たちはストレスを感じて、それを守ろうとします。

ストレスを感じたとき、私たちには勇気が湧いてきます。

ストレスを感じたとき、私たちは人とつながろうとします。

ストレスを感じたとき、私たちは失敗から学ぶことができます。

 

 

詩のようなフレーズですね。

 

私自身「ストレスにならないように」とか「ストレスは体に悪い」というフレーズを何十年と聞いてきました。そして、使ってきました。

この本を読んだお陰で、他人の会話中に「ストレス」という言葉を小耳に挟むと「ストレスはカラダに悪い物」とマインドセットされている自分に気付きました。

 

それから、ストレスを感じると起きるこれまでの知見は、ネズミに起こした実験から類推されたもので、人間に当てはめることができないようなものだったことがわかりました。

 

ストレスを学んだ––––学ぶという言葉が適切な気がします––––胎児や幼児は、成長後もストレスに対して落ち着いて対処できるようになっていました。

いい意味で、胎児や幼児には、適切なストレスがかけてあげられるといいですね。

 

そして意外だったのは、ストレスを感じると

「思いやり・絆反応」が起きることでした。

今まで感じたことがありませんでした。見過ごしていたのかもしれません。また、感じていたけれど、ストレスを感じた時に「そんなこと感じるはずがない」と知らない間に否定していたのかもしれません。

今から、ストレスを感じることがあった時には、落ち着いて、「思いやり・絆反応」が起きているか自己観察してみようと思います。

 

ケリー氏が第2章の終わりにこうまとめています。

 このようにストレス反応は、基本的なサバイバル本能だけではありません。ストレス反応は、私たちが人間らしくふるまい、人とつながり、周囲や世の中と関わっていくための助けにもなるのです。それを理解したとき、ストレス反応は恐ろしいものではなくなります。ストレス反応はその価値を正しく理解して、うまく利用し、頼りにすべきものなのです。

 

ストレス反応には価値がある」「その価値を正しく理解し活用する」とは世間一般で、今まで聞いたことがなかった文言です。

頭の中にしっかり刻み込もうと思います。

 

正しいマインドセットで、この本のタイトル通り、「ストレスを力に変えて」いきたいと思います。

 

さて、今日は短いブログとなりました。

次回からは第3章に進んでいきます。 

それではまた、次のブログで。

 

 

「どのストレス反応が起こるか」は自分で決められる?

天気がもつかな?

と思いつつ窓の外を見ると、窓ガラスには水滴がついていました。

今日はジョギングをしようと考えていましたが、断念しました。

 

私の住んでいるところでは、明日の夕方には晴れの予報。

明日は買い物に行く予定なので、自転車で2時間ほど外出します。

買い物と、運動を兼ねています。

 

今日も、ケリー・マクゴニガル氏の著書

 

を進めていきます。

 

もくじ

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 ストレスへの反応のしかたを決めるもの

 前回のブログでは、自分のストレスの反応のしかたに気づくエクササイズを紹介しました。

どんな状況でストレスを感じたかによって、カラダに起きる反応は変わってきます。

時と場合に応じて、一番いい反応が起きることが理想ですよね。

 

「ストレスを力に変える教科書」で述べられているストレスの反応のしかたを私なりにまとめてみました。

 

 

子供の頃の経験

ストレスを受けた時、カラダの反応を決める要因の一つに

これまで人生で経験したできごとが関係する可能性があるとケリー氏は述べています。

  • 子供の頃に命に関わる病気にかかった人➡︎「思いやり・絆反応」

※強いオキシトシン反応を示す。幼い頃からストレスを感じた時に人に頼ることを学んでいるため「思いやり・絆反応」が起こりやすい

  • 子供の頃に虐待された経験のある人➡︎「闘争・逃走反応」か「チャレンジ反応」

オキシトシン反応はほとんど起きない。幼い頃にストレスを感じた時に人を信用してはいけないと学んだため。おとなになると「闘争・逃走反応」で身を守ろうとするか、「チャレンジ反応」で自分でがんばろうとする。

 

遺伝 

また、遺伝子の影響も述べています。

  • ストレス反応のアドレナリンによる興奮状態を好む傾向の遺伝子を持つ人

※競争のための「闘争・逃走反応」が強まる傾向がある

※「思いやり・絆反応」が起こる傾向が強い

  • ストレスに対する回復力が生まれつき高い人

※ストレスの影響を受けにくく、良くも悪くもあまり変化しない

  • 生まれつきストレスに敏感な人

うつ病や不安症につながるマイナスの結果につながる可能性がある一方、思いやりが深まり、人として成長するなどプラスの結果につながる可能性が高い

 

大きな出来事 

また、次のような場合、ストレス反応が変わることがあるようです。

  • 子供が産まれて親になる(父親)

※それまで「闘争・逃走反応」を示していた男性が父親になったとたん、テストステロンが減少し「思いやり・絆反応」を示すようになる

  • 命に関わるトラウマ体験をする

※トラウマによって「世の中は危険な場所だ」という認識が働くと脳とカラダは「闘争・逃走反応」を起こして危険に備えようとする

 

過去の出来事や遺伝、大きな出来事によって、反応の傾向がきまったり、変わったりすることがあるということですね。

 

どのストレス反応が起きるかは自分で決められる?

ただ、これらのストレス反応に影響を与える要素も永続的ではないようです。ケリー氏は次のように述べています。

…………。脳と体は、あなたが人生で最も重要な問題に対処できるように、つねに変化し続けます。トラウマ体験によって引き起こされた変化も、新しい経験や人間関係によって好転する可能性があります。

 つまり、ストレスに対するカラダの反応は、あなたが望むように変えることができるということです。ストレスを感じた時、体は生物学的に経験から学びやすい状態になっています。ということは、ストレス反応には計画的な訓練の効果が極めて表れやすいのです。あなたがストレスを感じた時にどんな行動を取ろうと、脳と体はそれを覚え、自動的に同じ行動を取るようになります。

 もしあなたがストレスに対する反応のしかたを変えたいのなら––––自信をもって問題に立ち向かったり、自分の力で頑張ったり、引きこもらずに人の助けを求めたり、苦しみにも意義を見出したりしたいなら––––これまでの習慣を変えるために、ストレスを感じるたびに「新しい反応のしかた」を練習することほど良い方法はありません。そうすれば、ストレスを感じている時間は全て、あなたのストレス反応を転換するためのチャンスになります。

 強くストレスを感じている時に、ここでいう「新しい反応のしかた」を試す余裕が、私にあるかわかりません。ですが、ストレスを感じた時に前回ブログで紹介した「ストレス反応の3つの効果」を思い出すことができたら反応のしかたを変えられる気がします。

 

ケリー氏は読者にこうアドバイスしています。

体がストレスに反応しているのを感じたら「いま自分に最も必要なのは、ストレス反応のどの効果だろう?と考えてみましょう。闘うべきか、逃げるべきか。状況にしっかりと向き合うべきか、周りの人とのつながりを強めるべきか。それとも意義を見出すべきなのか、成長すべきなのか。

 もしストレス反応が起こって、流されてしまいそうになっても、「自分はどのように反応したいかに意識を集中させると、それに従って、あなたの体の状態も切り替わります。

 なるほど、実践的なアドバイスです。

いま、強くストレスを感じることがあまりありませんが、17日(水)の午後から、強いストレスを受けることになるであろう行事があります。試してみたいと思います。

突発的なストレスではなくスケジュールが決まっています。心の準備ができた上でのストレスですので、試せるベストの機会だと思います。

 

実践の結果は後ほど報告できると思います。

では今日はこの辺まで。 

  

 

 

 

 

 

エクササイズ

今週も今日で終わり。

皆さんにとっていい1週間になりましたか。

コロナの終息はまだ見えませんね。

悪いニュースもありますが、新聞や動画ニュースで、コロナに対して社会が少しずつ進んでいるのを見ると、少しだけ落ち着きます。

感染しない努力をさらに続けることとを誓うとともに、1日も早く治療薬、ワクチンが国民ひとりひとりに行き渡るよう祈ります。

 

ケリー・マクゴニガル氏の著書

 

 

には、第2章からエクササイズが紹介してあります。

 

今日はそのエクササイズをご紹介します。エクササイズといっても、着替えたり、体力を使ったりするわけではありません。

少し落ち着いた時間、落ち着いた場所で、自分の心のチェックをするつもりで気軽にエクササイズに取り組んでみてください。

 

もくじ

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ストレス反応の3つの効果

 

まずは、あなたの直近のストレスを感じた出来事を思い出してください。

        ⬇︎

ストレス反応の3つの効果が整理された表を見てみてください。

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ケリー氏の著書「ストレスを力に変える教科書」P118の表を私なりに整理し直しました

        ⬇︎

上の表のうちどの反応が起きたか思い出してみます。

・力が湧いてきたか

・体に起きた反応にどのように感じたか

・周りの人とのつながりやサポートを欲したか

・自分にとって大切な人、物に対して「行動したい」「守りたい」「応援したい」という気持ちが湧いたきたか

・これらの強い気持ちは具体的にどのようになったか

ストレスを感じた後、

・起こった出来事を頭の中で再現したり、誰かに話したか

・後になって、その出来事を振り返ったときにどんな感情が湧いてきたか

 

「今までの質問の答えを書き出してみましょう」と

ケリー氏は言います。

日記をつけている人は今日の日記に書いてみてはどうでしょう。

また、不要になったカレンダーの裏紙や広告紙メモ帳などに書き出してみても良いと思います。

 

 

ストレスへの思い込みを考え直せるか 

 ここからはあなたが、「ストレスを力に変える教科書」のこれまでのブログで学んだことの応用です。

書き出した内容を改めて見直して、

  • 「カラダに表れたこと」「起こったできごとを反芻する」といった反応が起きることは、ストレスにうまく対処できるように体と脳が助けてくれているしるしだと思うことができますか?
  • 不快に感じ、役に立つとは思えない症状がある時、「そのような症状にも、自分の身を守ったり、困難にうまく対処したり、人とのつながりを強めたり、経験から学んで成長したりするなど、何らかの役割があるのではないかと考えることができますか?

 と振り返るエクササイズを紹介しています。

 

このエクササイズ、もしかしたら自分自身ですでに自然にやっていた人もいるかもしれません。

また、

「こんな考え方、初めて知った」と興味深く感じる人もいることでしょう。

 

実験室に入って実験するわけではないので、

気軽に、自分自身のストレスをどう受け止めているか、そして、カラダや脳がどう反応しているか、さらに、受け止め方を変えることで起きる心やカラダの変化は、以前のストレスの時の反応と変わるか、エクササイズしてみて自分なりの答えを出してみてください。

 

受け止め方を変えることができないこともあると思います。

その場合は繰り返し、チャレンジしてみてくださいね。

もしくは、再度、「ストレスを力に変える教科書」のブログを読み直してみてみましょう。

 

コロナの影響で、自分を見つめる時間が多くなっているかもしれません。自分のストレスの受け止め方を整理するのに良いタイミングだと思います。

ぜひ試してみてください。

 

今日は少し短めですが、ここまで。

続きはまた次回のブログで。

 

 

 

ストレスからの回復

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昨日の夕焼け

今日は、30分くらいかけてショッピングモールまで、面接用のスーツを購入しにいきました。

天気が良かったので、自転車で行きました。

 

行きはほぼ下りでスイスイ。

帰りは50分くらいかけて自宅まで登りました。

かえりの1/3くらいが登りです。

 

今日は、調子が良かったのでしょう。体力もついてきたのでしょう。

いつもの上り坂が少しだけ軽く感じました。

 

スーツは早いもので、明日の午後には出来上がるとのこと。

楽しみです。明日は、バスで受け取りに行きます。

 

本日も、ケリー・マクゴニガル氏の著書を進めていきます。

 

前回のブログでは、ストレスが感じられた時、カラダの中で起きるホルモンの作用で、勇気が湧いてきたり、集中力が増したり、さらには人と繋がる気持ちが高まることがわかりました。

 

これは「ストレスを感じた時」に起きていることです。

前回までのストレスによって起きる典型的な反応は、ストレスを感じた時に起きます。

ストレスを感じた後、私たちのカラダはどのように回復に向かうでしょうか。また、回復に向けてどんなことが起きているのでしょうか。

ケリー氏はその後、つまり、ストレスからの回復も大事な過程だと述べています。

もくじ

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回復期

 

どのストレス反応でも、最終的に「回復」という段階に進みます。

  • コルチゾールオキシトシンは炎症を抑えて自律神経系のバランスを整える
  • DHEAと神経成長因子は脳がストレスの経験から学ぶのを助ける

これらのホルモン分泌は、ストレスを受けたから分泌されていると思いがちですが、実際には違うようです。

ストレスを受けた後、心身の回復を助けるために分泌されているようです。

ストレスを受けた際にこれらのホルモンの分泌量が多い人は、回復が早く、疲労が長引かない傾向にあると言います。

 

そして、強度のストレス反応が起きた場合は、脳は数時間かけて回復していきます。

脳は

  • 神経細胞間の結合を「再配線」しストレスの経験を記憶⇨そこから学ぼうとする
  • この時、ストレスホルモンは学習と記憶をつかさどる脳の領域を活性化させる

と活動するとのこと。

ストレスを受ける時間よりも、回復する時間の方が長そうです。

 

そして、脳が、あなたが経験したことを情報処理している間は、そのことを考えるのがやめられなくなります。

(身に覚えがあります。性格的なものもあるかもしれませんが、私は、ずっと同じところをさまようみたいに考え込んでしまう傾向があります。接客で失敗したり、講演などで考えが飛んでしまって、次に何をしゃべればいいのかわからなくなったりした時に、あとあと、準備不足を繰り返し悔やんでしまいます。)

 

感覚としては

  • どうしても誰かに話を聞いてもらいたくなる
  • 思わず祈りたくなる

とケリー氏は言います。

 

うまくいった場合は、

  • その経験を頭の中で再現

        ⬇︎

  • 自分が取った行動を思い出して

        ⬇︎

  • どのように成功したのかを記憶

うまくいかなかった場合は、

  • 何が起こったのかを理解

        ⬇︎

  • ほかにどういう方法があったか考える

        ⬇︎

  • その場合にはどんな結果になっていただろうかと考える

 と過程を踏むようです。

 

回復期間中

回復期間中は感情が高ぶると言います。

ケリー氏は

…………。活力がみなぎって興奮し、気分が落ち着きません。強いストレスの経験から回復する時には、恐怖やショックや怒りを感じたり、罪悪感や悲しみに襲われたりすることも珍しくありません。あるいは、安心感や喜びや感謝の念をおぼえることもあります。

 回復期には、こうした様々な感情をいちどにおぼえることもあります。脳はそうやって、経験したことを理解しようとしているのです。あなたもそのおかげで、できごとをしっかりと振り返り、この先ストレスを感じた時にうまく対処できるように、経験から学ぼうとします。

 様々な感情を味わえば、経験したことを記憶しやすくなります。このような感情にともなう神経系の反応は、脳の可塑(かそ)性を高めます––––この場合、可塑性とは脳が経験に基づいて自らを改造する能力を示す用語です。このようにストレスを経験した後に様々な感情を味わうことは、あなたが経験から学び、意義を見出すのに役立ちます。

 それらはすべて、将来のストレスに対処するために、脳と体が過去のストレス経験から学ぼうとする働きの一部です。ストレスが脳に刻まれることで、次に同様のストレスを感じた時にうまく対処できるようになります。

と述べています。

 

ストレス免疫

一度経験したストレスに対して、次はうまく対処できるようになるというのは、ちょうどワクチンのような働きを持っているため 、心理学では「ストレス免疫」と呼ばれています。

カラダの免疫と同じように、脳が受けたストレスに対して免疫力を持つとは、人間のカラダはよくできたものだと思います。

 

ストレス免疫を応用して

  • NASAの宇宙飛行士
  • 救急隊員
  • トップアスリート
  • その他強度のストレス下で任務を果たすべき人たち

はストレスを経験することが重要なトレーニングの一つになっているといいます。

また、

  • 子供たちへの緊急避難に備えての心の準備
  • 従業員が厳しい労働状況に対応できるようにする
  • 自閉症者にとって大きなストレスになる社会的交流の練習

などにもストレス免疫を利用しているようです。

 

以前のブログ幼児とストレスで幼児期のストレスが成長後のレジリエンスにつながることを書きましたが、ストレス免疫という考え方で説明がつきますね。

 私たちは、ストレスを経験することで、段々とストレスに強くなっていくということですね。

…………、ストレスの多い状況は、自分のスキルや知識や長所を向上させるのに良い機会だと考えると、「闘争・逃走反応」ではなく「チャレンジ反応」が起こる可能性が高いことがわかりました。それによって、経験から学べるチャンスが増えるのです。

とケリー氏は言います。

 「闘争・逃走反応」ー「恐怖」=「チャレンジ反応」

ということが言えそうですね。ストレスを受けると、ストレスに強くなり、ストレスがこわくなくなる、そうすると、恐怖がなくなり、とてもいい緊張感の「チャレンジ反応」になっていくということでしょう。

 

ストレスに対する恐怖心や、ストレスが持つ嫌なイメージが少し減った気がします。

「ストレスがかかってるな」と感じた時、このストレス免疫のことを思い出そうと思います。

 

さて、本日はここまで。続きは次のブログで。