ストレスは生きがいを持って生きている証拠
雪の後の天気は、冬の寒さを忘れさせるような日射しでしたね。
気温もぐんと上がり、外出時の上着を家の外に出て確認しました。
これから、3月上旬まで気温は落ち着いているようです。
先日、散歩中に梅の花を見ました。
いつもと違う道を歩いて、見つけた春の兆しでした。
これから散歩やジョギングの度に、厳しい寒さを乗り越えてきた木々や植物の持つエネルギーをより一層感じることができそうです。
今日もケリー・マクゴニガル私の著書を進めていきます。
もくじ
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ストレスが多そうな国––––モーリタニア––––でストレスをあまり感じられておらず、密集した都会ではストレスを多く感じている、また、モーリタニアの人びとは不幸を感じていて、都会では幸福感が強い、このことをケリー氏は「ストレス・パラドクス(ストレスをめぐる矛盾)」と名付けました。
調査研究の結果として、
・ストレスのない生活は必ずしも幸せとはいえない
・ストレスの多い人の方が愛情や健康に恵まれ、人生に対する満足度が高い
ということがわかりました。
更なる調査
2013年に、スタンフォード大学とフロリダ州立大学の研究者たちが、18歳から78歳までの幅広い層のアメリカ人を対象に調査を行いました。
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調査目的:ある質問に共感する人とそうでない人の相違点を調べる
質問:「全体的に考えれば、私は生きがいのある人生を送っている」
⬇︎
- 強く共感した人
- 共感しなかった人
の相違点を調べる
⬇︎
- ストレスは相違点の上位に入った
- 強く共感した人たち=ストレスを感じた経験が多かった人たち
- さらに強く共感した人たち=強いストレスを感じた経験が最も多かった人たち
⬇︎結果
研究者たちは以下のように結論づけた。
- 「人生に生きがいを感じている人びとは、あまり生きがいを感じていない人びとにくらべて、心配ごとが多く、ストレスも多い」
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ストレスと、生きがい、相反するような言葉です。
ですが、調査結果からすると、ストレスを感じている人ほど生きがいを感じている、そして、生きがいを感じている人ほどストレスがある、と言うことになります。
ストレスを感じないで、生きがいを感じていたいものですが、そうはならないようです。
ケリー氏は
ストレスと生きがいは、なぜそれほど強く結びついているのでしょうか?ひとつの理由としては、自分の役割にしっかりと取り組み、目標に向かって努力すれば、目的意識を持って生きていけるいっぽうで、ストレスも避けられないからです。
と本書で述べています。
表裏一体というわけですね。
ここでも調査結果を紹介しています。
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◼︎イギリスの調査
- 人生で最大のストレスを感じる経験=成人の34%が「乳幼児の育児」と回答
◼︎カナダの調査
- 最大のストレス源=強度のストレスを感じている成人の62%が「仕事」と回答
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前回登場した「ギャラップ世論調査」の別の結果もう紹介しており
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- 18歳未満の子供の養育をしていう人たち=毎日多くのストレスを感じていると同時に、微笑んだり、笑ったりすることが多いことがわかった
- 起業家の場合、前日に大きなストレスを感じたと答えた人たち=同じ日に興味深いことを学んだと答えていることがわかった
また、
- ストレスの少ない生活を送っている人たちは、意外にもあまり幸せを感じていないことがわかった
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まとめ
ケリー氏は、ストレスを感じることについて、次のようにまとめています。
…………、ストレスを感じるのは、人生がうまくいっていないしるしではなくて、自分にとって大事な活動や人間関係に、どれだけ熱心に取り組んでいるかを示すバロメーターと言えるでしょう。
また、ストレスの少ない生活を送っている人たちは、意外にもあまり幸せを感じていないことが、研究によって明らかになっています。多くの人は「こんなに忙しくなかったら、もっと幸せになれるのに」と思っていますが、実際は正反対なのです。やるべきことが多すぎるくらいでも、忙しい人の方が幸せを感じています。だからこそ、急にやることがなくなって暇になってしまうと、危険なのです––––退職後はうつ病を発症するリスクが40%も高まる、というデータにもうなずけます。
昔、ビジネス啓発本で「成功の反対はなに?」という問いかけを見たことがあります。
答えは「何もしないこと」。漢字の反対語テストでそう解答したら間違いなく❌ をもらうことになるでしょう。ただ、人生では正解になる、というものでした。
確かに、何もしなければ失敗はないわけです。しかし、成功も間違いなくありません。成功に向かうために、こっちへ進んでみた。だけど失敗した。今度はこっちへ進んでみる。…………。と失敗しながら模索していくので、成功が見つかる、ということなのだと思います。
ストレスも同じようなことのように感じました。
喜びをより大きいものにしようと思っているからこそ、より大きなストレスは避けられない、大きなストレスがかかっているのは、自分自身がより大きな喜びを手に入れようとしているから、ということですね。
ストレスを小さくしようとしたり、避けるということは、人生のいろいろな喜びや幸福感を小さくする行動ということになりそうです。
「ストレスを感じるのは、人生がうまくいっていないしるしではなくて、自分にとって大事な活動や人間関係に、どれだけ熱心に取り組んでいるかを示すバロメーターと言えるでしょう。」という、ケリー氏の言葉は私にとってとても新鮮でした。ストレス=熱心さのバロメーターというのは、今後ことあるごとに思い出すように心がけようと思います。
さて、今日のブログはここまで。
続きはまた、次のブログで。