ストレスがないと不幸?
昨日、再就職の面接に行ってきました。
ブログのテーマになっている「ストレス」を感じる状況下に置かれたわけです。
当然ながら、面接の最中にストレスのことを考える余裕はありませんでした。
控室に通され、15分ほど時間がありましたので、
ストレスを受けたとき、チャレンジ反応や、思いやり・絆反応が起きることを思い出していました。
私が面接を受けるのは、大学の受験、就職の時以来ではなかったかと思います。
幸い、私が苦労したことや、人間関係のこと、これからの仕事が私がしてきたことと違うことについての質問でした。
「チャレンジ反応」だったのかもしれません。面接官の方の質問を、しっかり聞き取ることができました。
途中、声が掠れて咳き込みましたが、マスクの上からハンカチで抑え、その後は、咳も出ることなく、明確に発音して言葉を選びながら質問に答えられたと思います。
想像以上に、上がらず、高い集中力を保ったまま面接が終えたと思います。
この本のおかげかもしれません。
面接後数時間は、繰り返し、面接室に入るところから、出るまでを頭の中で再生していました。これも、ケリー氏の本の中にあった反応です。
「ここはこうすべきだった」「この言葉を使うべきだった」と内省を繰り返していました。きっと脳が学習している時間帯だったのだと思います。
1度の面接できまれば反省を生かす機会は、ずっと先になりますが、そう簡単にはいかないと思います。
反省を生かして、私の自己PRが正しく伝わるよう履歴書や職務経歴書、志望の同期を工夫していこうと思います。
ケリー・マクゴニガル私の著書を今日も進めて以下います。
もくじ
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ギャラップ世論調査
2005年から2006年にかけて「ギャラップ世論調査」 という調査が行われました。
世界121カ国、15歳以上の12万5,000名の人びとへの調査です。
質問は
「あなたは昨日、大きなストレスを感じましたか?」
というものです。
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結果
大きなストレスを感じた人の割合は、
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国ごとにかなりの差があったため、研究者は
「各国のストレス度指数は、幸福度や平均寿命や国内総生産(GDP)など、国民の繁栄を示すその他の指数とも比例しているのだろうか?」と、ストレスを感じている国民が多いこと、または少ないことの影響を調べました。
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結果
ストレス度指数が高い国ほど、
- 繁栄度が高かった
- 平均寿命が長かった
- GDPも高かった
- 国民の幸福度が高かった
- 国民の人生に対する満足度が高かった
- 健康状態、仕事、生活水準、地域社会に満足している人が多かった
モーリタニアでは(モーリタニアでは、貧困や飢餓が蔓延し、汚職や暴力が横行している)、
- 自分たちの生活はストレスが多いと思っていなかった
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貧困や飢餓を身近に感じたらストレスを強く感じそうですが、そうではないようです。
さらに、
研究者たちは
「ストレスとその他の感情との関連性を調べた」ということです。
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結果
大きなストレスを感じた日には
- 怒り
- 気分の落ち込み
- 悲しみ
- 不安
を感じている傾向が見られた
ストレス度指数が高い国の人たちは
- ストレスをたくさん感じた日でも、喜びや愛情を感じ、笑った人が多いことがわかった
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全体での評価
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最も幸福な人たちは
- 大きなストレスを感じていながらも、精神的に落ち込んでいない人たちだった
このような人たちは
- 自分の人生をほぼ理想に近いと考えている割合が高かった
最も不幸な人たちは
- 屈辱感や怒りを感じている一方、喜びはほとんど感じていなかった
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都会に住んでいる人の方がストレスが多く、原始的な生活に近い方がストレスがなく、幸福度が高いと思っていましたが私の予想とは違っています。
モーリタニアは、ネットで調べてみるとアフリカ大陸の西端の国です。
国土のほとんどが砂漠で、鉱業と漁業が主な産業とのこと。タコやイカを日本が輸入しているようで(現地の人は気味悪がって食べない。タコは日本人が漁法を伝えた。)、スーパーで見かけるタコにモーリタニア産のものがあるかもしれませんね。
ケリー氏も
…………、モーリタニアのように、貧困や飢餓が蔓延し、汚職や暴力が横行している国の人々は、必ずしも自分たちの生活はストレスが多いと思っていないことがわかりました。世界各国の人々が「ストレスが多い」と言うとき、その内容は、客観的に見て明らかな社会的な悪条件とは、必ずしも一致していなかったのです。
と述べています。
ストレスを感じているが、喜びを感じている人
と
ストレスを感じていないが、喜びがない人
ではストレスがないほうが不幸を感じているということですね。
ケリー氏は新しい言葉を紹介しています。
ストレス・パラドクス––––ストレスをめぐる矛盾
です。
次のブログはこのストレスパラドクスからお伝えします。