Hayama Ranのブログ

読んでメリハリボディをつくる

トラストゲーム 1

天気は良かったので、いつも通り夕方に公園に出かけました。

風もあって思ったより寒かったです。

 

今日は上半身のトレーニングでした。

そしていつも通り、バスケットボールでエクササイズです。

小学生や中学生ほど上達のスピードは速くありませんが、少しずつ、ボールの扱いがうまくなってきました。

現役でバスケットボールをしていた時よりもボールの扱いがうまくなっています。

年齢のせいにしてしまわず、コツコツと繰り返すことの大事さを実感しました。

 

今日も、ケリー・マクゴニガル私の著書

の内容をブログにしていきたいと思います。

 

前回までのブログで、

ストレスが、胎児、幼児に与える影響は、世間一般に「ストレスは体に悪い」というイメージとは逆の良い影響があることがわかりました。

 

では、成人に対してはどうでしょうか。

もくじ

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ラストゲーム

成人の人へのストレスの影響の検証は、テレビ番組で行われたことがあるようです。

 

ケリー氏は、面白いゲームを紹介しています。

ゲームであり、実験でもあるこのゲームのルールはこうです。本の中では「ドル」で書かれていますが、リアルにイメージしてもらいたいので、「円」で書いてみます。

  • ゲームの進行役があなたに10,000円を与えます
  • 対戦相手には1円も与えません

■あなたが「対戦相手を信用しない」と決めたら

  • 10,000円は5,000円が自分のものになり、5,000円を相手に与えます。

 あなたが「対戦相手を信用する」と決めたら

  • 次の決断は相手が決める

■相手が「あなたを信用する」と決めたら

  • 相手もあなたも20,000円ずつもらえます

 相手が「あなたの信用を裏切ったら」、

  • すべて相手のものになる

というものです。

さて、

あなたが、10,000円もらった側だったらどう行動しますか?

あなたが対戦相手だったら、どう行動しますか?

あなたの財布から10,000円札を出して、目の前においてイメージしてみてください。

お金が目の前に提示されたら、想像通りの行動をするでしょうか。

 

これに近いゲームをイギリスのゲーム番組が行っています。

「ゴールデン・ボールズ」という番組です。

調べてみると、上述したトラストゲームより、賞金も大きく、

そして、かなり複雑なルールになっています。ラウンド1、ラウンド2に続いて決勝になるのですが、決勝だけルールを説明しますね。

 

4人でスタートして最後に残った2人の決勝の賞金は、

  • 2人で山分け
  • 賞金独り占め
  • 賞金没収

のどれになるか決勝に残った人が決めるルールになっています。

どちらが受け取るかを決める方法は次の通りです。

決勝進出者2人にボールが2個ずつ渡されるのですが、

・1つは山分けボール

・1つは横取りボール

で、ディスカッションを展開して最後にどちらかのボールを提示します。

提示した結果、

  • 「どちらとも山分けボール」なら

        →賞金山分け

  • 「一方が山分けボール、一方が横取りボール」なら

        →賞金は横取りボールを提示した人が総取り

  • 「両方とも横取りボール」なら

        →賞金没収

となるようです。

番組としても視聴率が上がりそうですし、賞金目当てに出場者も多数集まることでしょう。とても興味深い番組です。

 

横取りボールを出したら、「欲深い人」と思われそうですが、賞金を得るためのゲームなのでそこは割り切らないといけないかもしれません。 

番組を見た人から、金の亡者と思われるのか、あくまでゲームと割り切って、賞金を独り占めするのか、仲良く山分けするのか、最後までハラハラしそうです。

一番ストレスを感じるのは決勝まで進んだ2人でしょう。最高1,000万円近くになることもあるようです。このルールだと、2人とも独り占めしようとしたら、賞金は0。山分けにしようと相手に思い込ませて(=騙して)横取りボールを提示したら総取りとなります。

山分け以外の選択肢では、後味の悪い終わり方になりますね。

 

さて、この番組を行動経済学者のリチャード・セイラー氏が分析し

番組の参加者のうち53%は相手を信用し、また相手の信用に応える行動を取ったと指摘しました。セイラー氏によると、この数字は驚くべき高い数字だということです。

 

ゲームの話でたくさん文字を使ってしまいましたが、今日のテーマは、成人のストレスの影響についてです。

このゲームではは、お金や社会的な信用をゲームというステージに乗せて参加者に考えさせ、TV放映というプレッシャーや最後に一人勝ちしても、賞金0でも社会的にはあまり評価されません。ゲームと割り切って騙すのか、それとも賞金額は少なくなるが2人で賞金を分け合うか、考えるところに大いにストレスがかかりそうです。

 このようなストレスがかかっているときに、セイラー氏が指摘した、参加者が

相手を信用し、相手の信用に応える行動を取った」ことは、ストレスの影響を受けたから起きたことなのでしょうか。

 

続きは、また次のブログで。

今日はゲームの説明で文字数が多くなってしまいました。