音楽の奇跡
もうひと頑張りを音楽で効果的に引き出す。
歌詞があればよりよい効果を引き出すことがわかりました。
ケリー・マクゴニガル氏の著書
では、奇跡的な事例が記されています。
もくじ
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音楽の奇跡
こんなエピソードが紹介されています。
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- 1991年8月米国上院特別委員会高齢化小委員会での症例の報告
- 報告者 神経科学者のオリバー・サックス氏
- 複雑骨折の後で片足が完全に麻痺してしまった女性の症例が報告された
- 担当の医師たちはその患者の脳からの信号が、脊髄を経由して脚の筋肉に伝わっている証拠を見つけられなかった
- どう考えても彼女の脳は脚の感覚を失っていて、脚の動作は不可能と思われた。
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- アイルランドの民族舞踊ジグの音楽が聞こえてきた
- 彼女のつま先が動いてジグに合わせてリズムを取った
- 医師たちは、なぜ動いたのかは置いておいて、この不思議な現象をリハビリに生かした
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- 歩けるようになったばかりか、再び踊れるようになった
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記憶をたどらせる効果
また、音楽が記憶を呼び起こす助けにもなると言います。
ある女性は
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- 16歳の時初めてスキーを習った
- その年にビートルズに出合った
- ビートルズのアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」の曲をハミングしながらスキー場を滑走したのを覚えていた
- 今でもその曲が流れてくると、昔の初めてスキーを習った瞬間を思い出し、パラレルターンができるようになった喜びをさまざま思い出す
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と言います。
私の場合は…
私は、
「オリノコ・フロー」エンヤ
「ストームズ・イン・アフリカ」
がそんな曲です。
妻と出合った頃の曲です。
住んでいたアパートや、そのころ台風19号で1週間くらい停電が続いたこと、
会社に出勤している間暴風圏にいたのですが、速度が速かったのでしょう、帰宅時間にはすっかり風もやんでいました。強風でアパートの窓ガラスが割れていて、連日の停電の中、しばらく段ボールとガムテープでしのいだことを思い出します。
悪い思い出ではなく、妻やアパートの管理人さんと協力して、断水や停電の続く非常事態を乗り切ったことを誇らしく思い出します。
中学校の合唱コンクールで自分のクラスが優勝した時の曲も覚えています。
「案山子(かかし)」さだまさし
です。
中学最後の合唱コンクールで、クラスで一生懸命練習して、本番で一番納得いく合唱ができて、優勝できたことは本当にうれしかったことを思い出します。
運動とは少し離れてしまいましたが、体を動かしたり、昔の記憶をたどらせたりする音楽の力は本当に不思議です。
この本には、こんなエピソードもあります。
- エルヴィス・プレスリーの物まね芸人ジョシュ・ホワイトが全米の老人長期介護施設を慰問
- コミュニケーションできない人、昏睡状態の人が特定の曲に反応
- 目を開けて瞳を輝かせる人がいる
- 一緒に歌いだす人がいる
と紹介してあります。
音楽に心を動かされると、その曲が神経系に記憶されるため、その曲を聞くたびに喜びがよみがえる。
自分自身が覚えているというより、脳細胞に刷り込まれているという感じでしょうか。
喜びがよみがえったり、時にはそれまで動かなかった筋肉が奇跡的に動いたり、改めて音楽の魅力を再確認しました。また、音楽の持つ可能性の大きさにも驚きました。
カラダを動かすことと音楽は本能的なところで深く結びついているようです。
人生は長いです。終末のほうでは歩くのがつらくなったり、ケガや病気で一時的に動けなくなることもあるはずです。
そんな時は音楽に助けてもらうという方法も一つの選択肢として覚えておきたいものです。
今日はこの辺りまで。