このブログは読まないで! 4
「●●のことは考えないようにする」と●●のことが頭にこびりついて離れなくなってしまうことがわかりました。
本当に頭から追い払うことができなくなるのか、また、今追い払うことができないことがあるか、セルフチェックしてみてくださいね。
また、「解毒剤」もわかりました。
「あきらめる」という解毒剤(※このブログは読まないで! 3 参照)を知らなければ、治療を受けたり、心配性になったり、うつに近い症状になったりするかもしれません。
考えないことをあきらめ、考えてもよいと、自分に言い聞かせると、今まで「考えてはいけない」と思っていたことが強く意識に上がらなくなってくるわけですが、解決策「解毒剤」がわかったところで少しさかのぼってみます。
強く意識に上がって頭から追い払えない状態のとき、例えば、
・スイーツが大好きな人が、ダイエット中ににチョコレートやプリン、ケーキのことが頭から離れなくなった場合
「考えたくないこと」また、「考えてはいけないこと」と思っているチョコレートやその他のスイーツを頭から追い払えないだけでしょうか。
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には 次のような面白い実験が紹介されています。
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セント・ジョージ校の心理学者 ジェームズ・アースキン氏による
実験
2種類のチョコレートの試食テスト。2種類のチョコレートはそれぞれ容器に20個ずつ入れてあり、個室で被検者の前に置かれ試食する。
チョコレートが運ばれてくる前に
第1のグループへの指示
・「チョコレートについて思っていることを何でも自由に口に出
してください」=チョコレートのことを考えた回数平均52回
第2グループへの指示
・「チョコレートのことは一切考えないでください」
=チョコレートのことを考えた回数平均9回
第3グループへの指示
・何も指示しない
⇩
・チョコレートに関する調査用紙が配られ、参加者は部屋に一人き
りにされる。
・2種類のチョコレートはいくつ食べてもよい。
⇩
結果
第2グループ 「チョコレートのことは一切考えないでください」と指示したグループは、第1、第3のグループの2倍近くチョコを食べていた。中でもダイエット中の人が食べる量が多かった。
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なるほど、食べ物のことで何かを禁じると、かえって食べてしまうということですね。しかも、本能的に食べるというより心理的な影響だけで食べてしまうようです。
ボディビルの大会に出場していた私の知人に、「昨日、我慢できなくて、コストコのティラミス1パック全部食べてしまった。」と大会の1か月くらい前に落ち込んで報告に来てくださった方がいらっしゃいました。
きっと、ティラミスのこと、またはスイーツのことを「今減量中だから甘いもの食べちゃダメだよね。」が頭から離れなくなって行動してしまったんだと想像しています。
また、『「考えないように」していたことを実行してしまう』ことを実証する実験ではこんなことも書かれています。
・1週間後に試食テスト
2つのグループに分け
・1週間チョコレートはチョコレートを食べないように指示された女性
・何も指示を受けなかった女性
1週間後に試食してもらったら、チョコレートを1週間食べないように指示された女性は、何も指示されなかった女性に比べてチョコレートアイスクリーム、クッキー、ケーキを2倍も食べていた。
ダイエットする人の多くが、思考の抑圧(=大好きなケーキは買わないようにする等)は効果的だと勘ちがいしてしまうのは、食べ物のことを考えないようにすることでー少なくとも最初のうちは―ダイエットがうまくいっているように感じるからだとアースキンは指摘しています。
このように思考の抑圧が効果的だと勘ちがいするのはダイエット中の人に限ったことではなく、私たちは誰でもこの幻想にだまされてしまいます。ある考えを頭から一時的に追い払うことは可能なので、そうした戦略は基本的に正しいのではないかと思ってしまうのです。
それでも結局、思考や行動をうまくコントロールできないとわかると、私たちはをれを抑圧が足りなかったせいだと勘ちがいし 、抑圧には効果がないのだとは考えません。そのせいで、ますます厳しく思考を抑圧し、さらにひどいリバウンドを経験することになります。
納得いく気がします。
私の場合、我慢しようとして、我慢できずに、または衝動的に何かを買ったり、食べてしまった時、つい、
「自分の我慢する力が足りなかった。もっと我慢しなくちゃ。意志が弱いな。」
と思ってしまいます。
これからは、衝動にかられたとき、また、行動してしまった時、「何か自分に禁じていることはなかったか」と反省してみることにします。
このブログを読んだ方で、「こんなことがありました。」などコメントくだされば、励みになります。お気軽にコメントください。
ではまた、明日のブログで。