このブログは読まないで! 1
スタンフォードの自分を変える教室 [ ケリー・マクゴニガル ]
- 価格: 1760 円
- 楽天で詳細を見る
変なタイトルですが、
1985年トリニティ大学の心理学実験室で発生した事件をまねしてタイトルを付けました。
17名の学生がある考えに取りつかれ頭から追い払えなくなってしまったという事件。
こんな実験が行われたそうです。
……………………………………………………………
ダニエル・ウェグナー氏(2012年現在 ハーバード大学心理学教授による実験
・指示「これから5分間、何を考えてもいいですが、シロクマのこと
だけは考えないようにしてください。」
……………………………………………………………
これだけです。
実際試してみてください。
今から5分間。
…
5分間、シロクマのことを考えずにいられたでしょうか。
おそらくこの大学生たちと同じ目にあったのではないかと思います。
疲れていたり、ストレスでくたびれていたり、気が散っているときには、シロクマのことを考える傾向がさらに強くなるようです。
同様の実験がたくさんウェグナー氏によって行われ次のようなことがわかっています。
・不眠症の人が、「眠らなければ」と焦れば焦るほど目が冴えてくる
・炭水化物抜きのダイエットをしている人は甘いものの事で頭がいっ
ぱいになる
・心配性の人が悩み事を考えないようにすればするほど、最悪のイ
メージが浮かんでくる
・就職中の学生が面接官に良い印象を与えようと力みすぎて鼻につく
ような発言をする
・演説をしている人が政治的にただし表現を使おうと意識するあま
り、かえって思い切り差別的な表現する
・秘密を漏らすまいと思っている人が思わず口を滑らせてしまう
・ウェイターがトレイをひっくり返さないようにしようと必死になる
ほどトレイに乗っているものをこぼしてしまう
心当たりがあります。
歌を習っていたのですが、発表会で、いつも譜面なしで歌うようにしていました。
「歌詞をまちがえないように」「歌詞をド忘れしないように」「音を外さないように」と考え始めると、不安が2倍にも3倍にもなっていました。そして、本番でド忘れしてしまう、音程を外すということがありました。「リハーサルではうまくいったのに…」
なぜなのでしょうか。
どうも「考えてはいけない」と頭が処理するときのシステムが2つあことが原因のようです。
そのシステムとは
・考えてはいけない他のことに意識を向けさせるシステム
→自己コントロールに依存し、多大なエネルギーが必要
・考えてはいけないことを認識するシステム
→自動的に作動し、精神的な努力はあまり必要ない
です。
「考えてはいけないことを認識するシステム」に該当することが見えたり思い浮かんだら、簡単に警報を発するようです。
例えば、「甘いものは食べない」と決めたダイエット中にセブンイレブンに入って、スイーツのコーナーに目が行くと、「考えてはいけないことを認識するシステム」が、
「甘いもの発見!甘いもの発見!大好物のチーズケーキ発見!警戒せよ!警戒せよ!」
と警報を出します。
この時、ダイエットのし過ぎで低血糖だったり、残業やストレスで疲れた状態で、コンビニに入っていくと、「考えてはいけないことに意識を向けるシステム」が作動しなかったり、しにくくなってしまいます。
※この、「考えてはいけないことに意識を向けるシステム」は、エネ
ルギー(=糖)をたくさん使うことからも合点がいきますね。
考えてはいけないことの警報がやたら響き渡るというのが、頭から取り除けなくなる原因ということになります。
これでは、甘いもの、ジャンクフードに負けてしまいそうです。
また、せっかく始めたジム通いや、自宅で始めたエクササイズもいつまで続くか不安になってきます。
何か対処方法がありそうです。
続きは、明日のブログで。