「変わろう!」と思うだけで満足してしまう
どうにでもなれ効果が起きて(昨日までのブログ参照)、
例えばダイエットなら、暴飲、暴食をしてしまう。
その結果、
さらに落ち込んで、自己批判をしてしまう。
この落ち込みを解消する方法があります。
変わろうと、大きな目標を立てることです。
(当たり前といえば当たり前なのですが…)
何かに失敗
⇩
落ち込む、自己批判する
⇩
どうにでもなれ効果で暴飲暴食
⇩
さらに落ち込む、自己批判する
この流れに、「目標を立てる」を加えると、たちどころに不安が消えてしまいます。しかも、大きければ大きいほど効果絶大です。
しかし、…
ケリー・マクゴニガル氏はその著書
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で、目標(自分を変える戦略)について
変化をもたらす過程で最もラクで気分もいいのは、変わろうと決心するときです。そのあとは苦しいことが続きます。自制心を発揮して、やりたいことを我慢し、やりたくないことをやらなねばなりません。実際に自分を変える努力をしているときの気持ちは、うれしさを感じるかという点からすれば、自分は変わるんだと想像するときのわくわく感とは比べ物になりません。
そうなると、変わるんだという期待感だけ思う存分味わって、そのあとの大変なことから逃げてしまえば、ずっとラクだし楽しいのです。
ですから、多くの人は自分を変えるための目標に向かってねばり強く努力を続けるよりも、「かんたんに目標をあきらめてはまた決心する」ということを繰り返してしまいます。鮮やかに変身した自分の姿を想像すれば最高の気分に酔えるので、なかなかやめられないのです。
と述べています。
目標を立てると、それまでの落ち込んだ気分や自己批判を、たちまち打ち消して気分を楽にしてくれるわけですね。ただ、気分をらくにするためだけに「目標を立てる」ことを利用すると、同じことを繰り返すということです。
では、「目標を立てない方がいいの?」となりそうですが、そうではないようです。
目標を立てなければ現状でいいわけで、現状で、スーパーモデルのような体形を持っていたとしても、なにもしなければ、メタボモデルに変わってしまいます。
ケリー氏は、目標を立てた「後」の心のシミュレーションが、目標を達成できる可能性を高めると言っています。
目標を立てる
⇩
失敗のシミュレーション
成功のシミュレーション
ということです。
多くの人は目標を立てたら、うれしくなって、満足して、また失敗する、を繰り返しているようです。
逆にみると、「目標を立てる」ところまでは誰でもやっているわけで、わずかに心の中で2回のシミュレーションを加えるだけで成功へたどり着く確率がグンと上がるというなら、やるに越したことはないと思います。
そのシミュレーションを箇条書きにしてみます。
失敗のシミュレーション
※自問自答する
・目標を忘れそうになるのはどんなときですか?
・やるべきことを先延ばしするとき、自分に向かってどんな言い訳
をしていますか?
・実際に、目標を忘れたり、やるべきことを先延ばししたと仮定し
て、何を感じますか?また、どんなことを思うでしょうか?
成功のシミュレーション
※想像する、相談する
・そもそも何のため、誰のためだったかを思い出す。
・友達に手を貸してもらう。
・(これまで紹介したエクササイズ)試したい方法があれば、実際
に試しているところを想像する。その時自分自身をどう思うか想
像する。
・うまくいった様子を想像する。
何かに失敗
⇩
落ち込む、自己批判する
⇩
どうにでもなれ効果で暴飲暴食
⇩
さらに落ち込む、自己批判する
⇩
…繰り返し
という悪循環を
何かに失敗
⇩
落ち込む、自己批判する
⇩
どうにでもなれ効果で暴飲暴食
⇩
目標を立てる
⇩
失敗のシミュレーション
⇩
成功のシミュレーション
としてみましょう。
失敗して、一度や二度羽目を外すことがあっても、人間だからとなぐさめ、許しましょう。
目標を立てて、失敗・成功のシミュレーションをしたのに誘惑に負けても、許しましょう。
ただ、
失敗・成功のシミュレーションまで、頭の中で行う習慣は持ち続けてみてください。
きっとあなたの、意志力が筋トレのように積みあがっていくと思います。
今日のブログはここまで。
ここまでの、色々な心のエクササイズを試した感想や質問などありましたら、お気軽にコメントください。
わかる範囲、経験した範囲でお答え致します。
明日に続きます。