脳の報酬システム3
ドーパミンを大量に放出させる巧みな「罠」を探し出すために知っておきたいことがあります。
ケリー・マクゴ二ガル氏は著書でこう言っています。
スタンフォードの自分を変える教室 [ ケリー・マクゴニガル ]
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ある報酬を期待してドーパミンが放出されると、人は他のさまざまなものにも誘惑されやすくなります。例えば、エッチな画像を見た男性が金銭的なリスクを冒したり、宝くじに当選したらどうしようと妄想している人がやたらと大食いになったり…。ドーパミンが急増すると目先の快楽がやたらと魅力的に見え、長期的にどのような影響が表れるかなど考えられなくなってしまいます。
この本にも書かれていますが、
・宝くじ売り場が近くにあるスーパーやモール
・パンを焼くスペースのあるスーパーやモール
などは、宝くじを買って「当たったらどうしよう」と考え、また、食欲をそそるパンの匂いを嗅いでドーパミンが大量に放出された状態で買い物をさせられる、仕組まれた場所だというのです。
買い物とは関係ないものでドーパミンが放出されると、全然違う方向でも制御が利かなくなってしまうのは、考えたこともなかったのですが、これからスーパーに行くときは注意深く観察してみようと思います。
最近は、スマホのリマインダーに買い物リストを作成して、余分に買わないようにしています。ですが、リストにないものを1品から2品常に買っています。
どこかで、ドーパミンを放出させられているのかもしれません。もう少し注意深く、ドーパミンのスイッチになるものを探してみようと思います。
試食するとさらに効果抜群です(※お店側からするとです)。
買い物客がドリンクや食べ物の試食によって、余計におなかが空いたり喉が渇いたりして、報酬を求める状態になるというのです。
血糖値なども関係あるのだと思いますが、
・無料なこと
・おいしそうな食べ物
であることがドーパミンを放出させるようです。
実験では、甘いもののサンプルを食べた被検者は、ステーキやケーキなどのごちそうやセール品を買ってしまう確率が高くなることが分かったそうです。
また、この実験結果を食物や栄養の専門家21名に予測してもらったところ81%の人が正反対の結果を予測していました。つまり、試食、試飲したので食欲やのどの渇きはおさまって、何かを食べたい欲求は幾分か満たされているので、無駄に買い物をする確率は少ないと。
この本を繰り返し読んで、今回初めて気づいたのは、例えば、
「いい匂い!あそこでソーセージの試食をしてる。一口もらっちゃお!」
とスーパーの店内で試食をすると、ソーセージは買わなくても、他のセール品を無意識に
「まだ、家にはあるけど、お得だから、今日買っちゃお。」
となりやすいということ。
コロナの影響もあってか、最近は試食することはほとんどありません。パン屋さんでよく試食をしていました。たいていそのパンは買わないのですが、他の商品や、さすがにそのあとの行動までは観察していませんでした。思い出せませんが、心当たりがあるような気がします。
次の買い物では、試食があるようなら、あえて試食して、その日の買い物で余分な物を買いそうになるか試してみようと思います。
今日の最後になりますが、こんなこともあるそうです。
・「自分は広告の影響など受けない」と思っている人
⇩
テレビでスナック菓子のCMを見た人は冷蔵庫を開ける確率が高
くなる
※ダイエット中でジャンクフードを我慢している人はなおさら
・報酬システムは目新しいものや変化に富んだものに強く反応する
=見慣れたものにはあまり反応しなくなる
⇩
スタバの、次々と出てくる新商品に目が行く
アパレル商品の新しいデザイン、新色、新柄に目が行く
自分がなんに反応したか、また、一日観察してみましょう。
観察するのが楽しくなってきたらしめたものです。
ではまた、明日のブログで。