Hayama Ranのブログ

読んでメリハリボディをつくる

自分のストレスマインドセットを変える4

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たまごの燻製

一昨日、ゆで卵の燻製も作りました。

これも胸肉の燻製同様、片側3分、反対側3分の計6分間燻しました。

卵の臭みはなくなり、日持ちします。

 

そのまま口に入れても、おいしいですが、半分に割って黄身にお醤油を垂らすと、絶品です。

ちなみに黄身は半熟です。

 

さて、ケリー・マクゴニガル氏の著書

 

 ではこのような事例も紹介されています。

 

今までのストレスマインドセットの介入実験

ストレス以外のマインドセットの実験は大学生、ハイスクールの生徒と紹介していました。

ストレスに対しての実験のうち、UBSの従業員の介入実験では、「ストレスがカラダに良い」とする動画を見たグループと、「ストレスがカラダに悪い」とする動画を見たグループで、カラダの健康状態や仕事の生産性に差が出ました。

実験の意図としては、ストレスがカラダに悪いと思い込ませたり(こちらのグループにはストレスがカラダに良いとする動画はわざと見せない)、ストレスがカラダに良いと思い込ませた(こちらのグループにはストレスがカラダに悪いという動画は見せない)わけです。

見方によると、どう思いこませるか操作したわけです。

 

ということは、私たちがストレスに対してのマインドセットを変えるためには、だれかに操作してもらわないといけないのでしょうか。

この本を読むだけではだめなのでしょうか。

 

この本の最初の方で登場する、

コロンビア大学ビジネススクール行動研究所の心理学者 アリア・クラム氏は、最新(この本が書かれている2015年時点で)の方法として次のような実験を行っています。

 

参加者の選択をうながす実験

この実験はフォーチュン500社に名を連ねる大企業の従業員に対して行われました。

今度は、ストレスの良いことと、悪いこと両方の研究事例を紹介した実験です。

 

 

実験

……………………………………………………………

目的 従業員たちがストレスについて以前よりもポジティブな考え方を選択できるように導く

 

  • ストレスマネジメント研修への参加を募る→229名の応募(大半は中高年層)
  • 約半分を無作為に選び2時間のストレスマインドセットの介入を行う
  • 残りの人たちは順番待ちリストに登録された

          ⇩実験開始

  • ストレスの良い面に関する研究事例と悪い面に関する研究事例を従業員に紹介

          ↓つぎに

  • マインドセットのもたらす効果を説明
  • 以前に行った介入の成果も紹介
  • 研修の目的は「あなたたち従業員がストレスについて以前よりもポジティブな考え方を選択できるように導くこと」とはっきりと説明した

          ↓つづいて

ストレスに対するポジティブな考え方を育むため

  • ストレスを感じた経験を各自で振り返って、ストレスが役に立った場合のことを思い出すよう指示
  • ストレスを感じてもなるべくポジティブな考え方をするための3ステップの方法を説明した
  1. ストレスを感じたら、まずをそのことを認識します。ストレスを感じていることを受け止め、カラダにどんな反応が表れているかにも注意します。
  2. ストレス反応が起きたのは、自分にとって大切なものが脅かされているせいだと認識して、ストレスを受け入れます。ストレスを感じるからには、何か積極的にやりたいと思っていることがあるはずです。脅かされているものは何ですか?なぜそれはあなたにとって大切なのでしょうか?
  3. ストレスを感じた時に生じる力を、ストレスを管理しようとして無駄にしないで、利用しましょう。あなたの目標や価値観にあったことにエネルギーを使うにはどうすればよいか考えてみましょう。

         ↓

  • 従業員たちはストレスを感じたらいつでもこの3ステップの方法を思い出すように指示された
  • 少なくとも1日に1度は実践してみるように指示された

         ⇩結果

  • 従業員たちの多くは「ストレスは害になる」と考えていたが、研修後はストレスの良い面を認識できるようになっていた
  • ストレスとうまく付き合えるようになった
  • 不安やうつの症状が減った
  • カラダの健康状態が改善した
  • 仕事の集中力が高まり、クリエイティブに、熱心に取り組めるようになった
  • 最も顕著に変化が表れたのは、ネガティブな考え方からポジティブな考え方への変化の程度が最も大きかった従業員たちだった
  • 研修の6週間後に最終の追跡調査をした時も効果は持続していた

これに対し、

  • 順番待ちのリストに登録された従業員たちには何の変化も見られなかった

順番待ちリストの従業員たちがこの2時間の研修を受けたところ

  • 先に受けた従業員と同じように良い変化が表れた

……………………………………………………………

 

つまり、ストレスが悪いということは大抵の人が知っていて、この実験でもそのことを従業員たちに再認識させたうえで、ストレスがカラダに良いという情報を伝えた、ということになります。

これまでのストレスの実験では、どちらかの情報しか伝えなかったのにこの実験では両方の情報を伝えました。当然従業員の中には、「やっぱりストレスは体に悪いんだ」と再認識した人がいたでしょう。半面、ほとんどの人が、「ストレスはカラダに良い部分もあるんだ」と新しい認識をしたと思います。

この実験の場合は、両方の情報を正しく伝え、受け止め方や考え方をポジティブに具体的にして、選択方向をアドバイスしています。

答えではなく、考え方の方向性を示しています。

 

そして、演習的に「実践する」、1日最低1回の宿題みたいな行動が決定的だったのではないでしょうか。

今まで頭の回路になかった3ステップを、

文字にしたり、言葉にして実践してみる

つぎにストレスを感じた時には1回目より早く言葉にできる

…(何回か繰り返すうちに)無意識にこの3ステップを行っている

となったのではないかと想像します。

 

「私の職場はストレスの多い職場」という方は、頭の中でもいいですし、日記を書いている人は、「今日のストレス」なんて題名つけて、この3ステップに沿って文字にしてみてはどうでしょうか。

ストレスそのものは何ら変わらないのに、ストレスの受け止め方が変わって、カラダや気持ちがよい方に変わるのならやってみるべきですね。

 

今日紹介した実験は、私たちの生活で実践できそうな実験ですね。

ストレスを感じることがあれば、私も日記で実践してみたいと思います。

 

今日はこの辺りまで。