Hayama Ranのブログ

読んでメリハリボディをつくる

自分のストレスマインドセットを変える2

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近所の風力発電所 すぐそばまで行ってみた!

 正月の三ヶ日に最寄りの神社に初詣に行きました。

その帰り道、行ってみたいと思っていた場所に立ち寄りました。

風力発電所です。

書斎の窓から見えていて気になっていた場所です。

太陽光発電は太陽が上がっている間だけ、太陽光パネルで発電します。

早朝・夕方は発電量が少なく、太陽が一番高い時に最大の発電量になります。

よく考えると、風力発電は風が吹かない時だけ発電しません。風が吹いていれば、夜でも発電します。

蓄電池と一緒に進歩していって、家庭や地域で全エネルギーが賄えるようになれば良いですね。

 

さて、昨日の続きです。

ケリー・マクゴニガル氏の著書

 

 の内容を今日も噛み砕いてご紹介したいと思います。

 

入学やや入社で、「自分だけ浮いている気がする」という心理的な状態を解決しないまま時間が経つと、積極的になれなかったり、問題を隠したり、人間関係を築けなかったりするということを昨日のブログで書きました。

入学、入社してから長い間力を発揮できないでいることは本人にとっても、大学や企業にとっても大きなロスです。マインドセットによってどのように変わるのでしょうか。

 

名門大学の1年生に行った介入実験

ようやく介入実験の実際です。

さてスタンフォード大学の心理学者ウォルトン氏はどんな介入実験を行ったのでしょうか。

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介入実験

目的:自分だけが周りから浮いている、という感覚をマインドセット介入によって変え、そのような思い込みが現実になるのを防ぐ

 

介入実験前

  • 「誰もが社会的帰属の問題で悩むが、その問題は時間と共に解決する」というメッセージが込められた、3・4年生の入学時の経験を振り返ったコメントを1年生に読ませた

          ⬇︎ 介入実験開始

  • 1年生に「先ほど読んだコメントを読んで、先輩たちの体験とどれだけ似ているか」をエッセイに書く

          ⬇︎ エッセイを書き終わると次の説明をする

  • 「実は今、大学では、来年の新入生オリエンテーションのために、案内用のビデオを制作しています。ビデオの目的は、大学生活を送るための心構えを新入生たちに伝えることです。そこで皆さんにも、今書いたエッセイをビデオカメラの前で読んでもらい、案内用ビデオに登場して欲しいのですが、いかがですか?」
  • 「皆さんもご存知の通り、どんな生活が待っているか全くわからずに新しい環境に飛び込むのは、結構大変です。でも皆さんは、同じ経験をしたばかりの先輩として、来年の新入生たちの助けになることができます。どうですか?できると思いますか?」

          ⬇︎ 結果

ウォルトン氏は、この実験を初めて行った時、アフリカ系アメリカ人の学生のその後の様子に注目していました。というのは、アイビーリーグの名門大学で「自分だけが浮いている」と最も悩んでいたのはアフリカ系アメリカ人の学生たちだったからです。

一番悩んでいたアフリカ系アメリカ人の学生の結果です。

 

介入実験に参加しなかったアフリカ系アメリカ人学生たちに比べて、

 

その後3年間の

  • 健康状態がよい
  • 幸福感が高い

卒業時の

 

成績(GPAスコア)は

 

全体的な変化

  • 「自分だけ浮いている」と感じるのは短期的なもので、誰もが大学生活で経験することだと考えられるようになった
  • 相談相手を見つけたり、親しい友だちをつくったりした

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 実験は無作為に選ばれて行われたようです。

そして、なんと1回限りの介入実験だったそうです。

やる気を起こす、成績を向上させる、友達づくりや相談相手を見つける、といったことに4年間影響を与え続けたと書かれていますが、おそらく一生影響を受け続けるのではないでしょうか。

 

エッセイを書く(本の内容からすると、「作文」と解釈して良いと思います)というのがミソでしょうか。自分の今の気持ちを整理する→(後からの説明で)今度は自分と同じ気持ちで入学してくるであろう1年生へ向けてメッセージを込めて読み上げるわけです。自分自身への励ましになっているのは間違い無いと思います。

 

一学生としてのマインドセット効果もさることながら、ケリー氏の記述には

 ウォルトンと同僚たちは、このような帰属意識の醸成を図る介入をいろいろな場所で実施しました。ある介入では、大学の学生在籍率に大幅な改善が見られ、その効果は年額3500ドルの奨学金の効果にも勝るほどでした。別の介入では、大学の学生の中退率が半減しました。また、工学部で介入実験に参加した女子学生たちは、工学部での居心地が良くなったように感じました。工学部の男子学生たちと友人関係を築けるようになり、性差別的なジョークを耳にする回数も減ったと報告しました。

とあります。

大学での介入実験での事例から想像すると、企業においても、生産性を上げたり、離職率を下げることができそうです。

 

この介入実験の最後の調査は卒業時に行われています。

卒業時の調査結果は、次のブログで。