Hayama Ranのブログ

読んでメリハリボディをつくる

ストレスに対するマインドセット1

 

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台所の窓から

引っ越して5年目になりますが、住み始めて最も多い積雪量でした。

玄関の前のアスファルトの道路で、11cmでした。

慣れない積雪、足元も注意が必要ですが、屋根の上からの落雪にも注意しましょう。

 

 

もくじ

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研究

 このブログで紹介しているケリー・マクゴニガル氏の著書

 

 の中でボルチモア老化縦断研究が紹介されています。

  • アメリカの18歳から49歳までの成人を対象に38年間にわたっての追跡調査

 です。

結果はこうだったようです。

 

年を取ることを対してポジティブに考えていた人たちは

  • そうでない人に比べて、心臓発作のリスクが80%低かった

 

別の研究も紹介してあります。 

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心臓発作からの回復の早さを調べる研究

 

■年を取ることに

  • 賢さ
  • 経験・知識が豊富

などポジティブなイメージを持っている人

■年を取ることに

  • 役立たず
  • 頑固

などネガティブなイメージを持っている人

を比較

 

年を取ることにポジティブなイメージを持っている人の方が心臓発作からの回復が早かった

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病気の発症率、回復の早さが、考え方に影響を受けるとは面白いですね。

他の病気でもそうなのかもしれません。できるだけ前向きに物事を捉えていきたいと思います。

 

ポジティブなマインドセットと行動

ケリー氏は、考え方と行動の関係をこう述べています。

■年を取ることをネガティブにとらえている人 

  • 年齢とともに健康状態が悪化するのは避けられない
  • どうせ年を取ったら健康の維持や増進は難しくなると思っているので、あまり将来の健康のために時間やエネルギーを使おうとしない

■年を取ることをポジティブにとらえている人

  • 定期的に、積極的に運動をする
  • 医師のアドバイスに積極的に従う

そして、こうまとめています。

 このような研究結果が示しているのは、年を取ることについての考え方が、その人の健康や寿命に影響を及ぼすのは、ポジティブな考え方そのものに素晴らしい効果があるせいではなく、ポジティブに考えることでその人の目標や選択が変わってくるからだ、ということです。これこそまさに「マインドセット効果」を示す最適な例です。マインドセット効果がプラセボ効果よりも強力なのは、現在のことだけでなく、将来にも影響を及ぼすからです。

 

マインドセットしてある考え方がポジティブな場合と、ネガティブな場合とで選択が変わっていくということですね。

マインドセット効果は何十年と続くわけですから、健康や幸福感を手に入れ続けるためには、自分を最大限生かせる選択をし続けられるようなマインドセットにしておきたいですね。

 

ストレスマインドセット診断基準

 前のブログで登場した

コロンビア大学ビジネススクール行動研究所 心理学者アリア・クラム氏は同僚たちとストレスについての考え方をチェックするための「ストレスマインドセット診断基準」というものを開発しました。

様々なことに対して、様々なマインドセットが存在すると思いますが、あなたの「ストレスに対してのマインドセット」がどうなのかチェックしてみましょう。

この基準にしたがって自分自身の診断を試してみてください。

 

マインドセット1「ストレスは害になる」

  • ストレスがあると、健康や活力が損なわれる
  • ストレスがあると、パフォーマンスや生産性が低下する
  • ストレスがあると、学習や成長が妨げられる
  • ストレスは悪影響をもたらすため、できるだけ避けるべきだ

マインドセット2「ストレスは役に立つ」

  • ストレスがあったほうが、パフォーマンスや生産性が向上する
  • ストレスがあったほうが、健康や活力の向上に役立つ
  • ストレスがあったほうが、学習や成長に役立つ
  • ストレスにはよい効果があるため、利用すべきだ

 

あなたはどちらだったでしょう。

このブログを読む前と、読んだ後で変わっている人もいるかもしれません。

 

クラム氏の研究では

  • どちらのマインドセットにも賛成できる部分があるが、やはりストレスは役に立つというよりは害になる

とほとんどの人が考えていることがわかりました。

 

また、別のアメリカでの調査結果も

  • 2014年ロバート・ウッド・ジョンソン財団とハーバード公衆衛生大学院の調査
  • 「ストレスは健康や家庭生活や仕事に悪影響を及ぼす」と考えている人は調査した人の85%いた

と紹介されています。

 

わたしがこの基準に従ってこの本を読む前の自分のマインドセットをチェックすると、完全にマインドセット1のほうでした。中学高校時代には、受験のストレスで胃が痛くなっていましたので、ストレスを「役立つ」と考えたことはありませんでした。いま、この本を読んで、マインドセット2の方に変わりつつあります。

 

 

考え方が、病気の発症率や回復に影響することがわかりました。

また、ほとんどの人がストレスは体に悪いと思っていることもわかりました(アジアやヨーロッパでも同様の結果が出ているようです)。

そして、あなた自身のストレスに対するマインドセットもわかったと思います。

今運動を習慣として手に入れている方は、ストレスマインドセット2の方かもしれません。

仮に、運動習慣を手に入れているあなたがストレスマインドセット1だったとしても、ストレスマインドセットを2にすることができたら、さらによい選択ができると、ケリー・マクゴニガル氏が述べているようにも読み取れます。

 

次のブログでは、それぞれのストレスマインドセットの人が取りやすい行動を書いてみます。