ハヅァ族という部族
この本の冒頭に、ハヅァ族という部族の紹介がしてあり、興味深かったのでブログで紹介します。
今日は
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と書き進めたいと思います。
原始人に近い部族
アフリカのタンザニアに住む、アフリカでも数少ない狩猟採集民族がハヅァ族です。
研究により、彼らは人類最古の種族の一つであることがわかったようです。彼らは、欧米人の現代の生活とは全く違う、原始時代に近い生活を営んでいます。
この相違点に注目した研究者の研究の一部をこの本で紹介しています。
この種族は総数約300名。
現在でも
といった生活を営んでいます。
研究
この研究を行ったのは2010年。
デューク大学教授 ハーマン・ポンツァー氏です。
原始人に近い生活様式のハヅァ族の運動習慣を観察研究するために、タンザニア北部に研究チームとともに野営をしてデータを収集したようです。
大変な労力です。アメリカからチームを派遣、移動、現地で交渉、滞在、データの収集・整理、成果の報告…その一端で私たちがこのようなデータに触れることができるのは本当にありがたいですね。
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現地での記録
ハヅァ族の
男性 19人
女性 27人
に
心拍モニター
を装着して1日の活動を記録した
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結果
■活動量
- ランニングなどの中強度から高強度の運動
=2時間/日
- ウォーキングなどの低強度の運動
=数時間/日
を行っていた。
■活動レベル
- 年齢や性別による差がなかった
- 年齢が上がるごとに活動量が増えていた
■健康状態
- 心臓病 まったく見られなかった
※先進国では蔓延している
健康状態の比較
※C反応性蛋白質=心臓発作を招く血液の炎症反応の指標
- 不安症、うつ病がみられなかった
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健康状態の、心臓に対しての影響は何となく理解できます。幾度となく歩数と心筋梗塞の関係のデータを講習で聞いたり、本で触れたことがあったからです。
興味深いのは、不安症やうつ病がみられなかった点です。
ハヅァ族の生活スタイルや、活動量が、不安症やうつ病の人がいない理由と断言できない、とケリー氏は述べていますが、「可能性は高い」とも述べています。
運動と不安症やうつ病の関係性が例として示されたことになります。
ハヅァ族の内因性カンナビノイド―私見
ここまでのブログで紹介した内因性カンナビノイドーランナーズハイをもたらすーの分泌のされ方からすると、ハヅァ族はみんなが中強度の持久運動を毎日行って、毎日自分の頭の中に分泌させていることになります。
- 高い持久力の必要な運動を毎日して
- みんなで協力して獲物を追いかけて
- みんなで協力して木の実を取って
- みんなで収穫物を分け合う
ことで、さらに内因性カンナビノイドを分泌させます。
重ねてこんな記述がありました。
ハヅァ族の人びとは、焚火のまわりに集まって夜を過ごす。朝から晩まで、危険な狩りや手間のかかる採集に励んだ後の寛ぎのひと時だ。焚火を囲むことで人びとのつながりが強まるのは、科学的にも明らかだ。温もりや、揺れる炎や、薪のはぜる音に包まれていると、私たちは人とつながる喜びを感じやすくなる。
一日の最後には炎を囲み、家族や猟を一緒にしたり木の実を一緒に取った知人の顔をみて、さらに脳内から内因性カンナビノイドを含む高揚感をもたらす物質を分泌させて「分かち合いハイ」を手に入れていることになります。
一日中、幸せな気分で、人とのつながりを大事に思える生活、あこがれますね。
手に入れるヒントは意外に自分でできる簡単な運動にあるかもしれません。
運動までまだ進めない方は、運動している人をじっくり観察して、「どんな気持ちで走っているのだろう」「どんな生活をしているだろう」と想像してみて、自分にどんな感情が生まれてくるか、自己分析してみてください。
出来そうな運動が見つかるかもしれません。
まとめ
- 今まであった情報通り、運動をするとカラダは高い健康状態を保つ。(中~高強度の運動も積極的に取り組むべきだと思う―私見)
そればかりか、
病気の予防という観点でいえば、中強度の持久性の運動は「心臓病予防薬、抗うつ剤を自分のカラダにいつもつくらせている。」とも言えそうですね。
天気が良い日は、クッション性の良い靴で少し早めのウォーキングをしたり、ペースを調節しながら息の上がる坂や昇り階段を上がってみたり、まずはお金をかけずにできることから始めてみましょう。
もう運動習慣を持っているあなたは、中強度の持久性の運動を加えたり、運動強度を少し上げて、1か月後には20分継続できる自分なりのできそうな計画を立てて、じっくり時間をかけてとランナーズハイを味わってみてください。走っている間に気持ち良いことはもちろん、走った後の人とのつながりを大事に思う気持ちよさも味わってみてください。
今日はこの辺りまで。
ではまた、明日のブログで。