ランナーズハイ 1
私は、フルマラソンを2回完走したことがあります。
ハーフマラソンは2回。
もう17~18年ほど前の話です。
フルマラソンは両方ともにホノルルです。
会社で私が在籍していたフィットネスクラブに半分ノルマのように設定された人数にするため、行かざるを得なかったというのが正直なところです。
ですが、いざ行くのを決めると、練習が必要です。
情報収集が始まります。
フルマラソン経験のお客様からの情報や、会社からの情報などを集めて練習や準備を進めました。
一番きつかったのは走り込みです。
「月間200kmから300kmは走っといた方がいいよ」
「片足でフルスクワットできれば完走できるよ」
などと、経験者や社内の上級インストラクターにアドバイスをもらいながらトレーニングを続けました。
片足スクワットはすぐにできましたが、
走り込みはなかなか時間が取れずに、両方の大会で200kmも走れずに臨んだことを思い出します。
何とか2回とも完走しました。
初めてのチャレンジで完走した時、ゴールの手前から涙があふれたことを思い出しました。
先にゴールした、ツアーで知り合いになった方々からの応援の声が聞こえて、さらに胸が熱くなりました。
何とも言えない充実した感情になったのを覚えています。
また、バスケットボールを中学から始め、駅伝に駆り出されたり、高校では2年生の冬の持久走大会で学年で1位、全校で7位に入りました。ずいぶん練習したのを覚えています。
どちらかと言えば、持久系の運動が得意で瞬発系の運動はどちらかと言えば苦手な方でした。
デッドポイント(セカンドウインドともいう)と呼ばれる、中程度の速さ(50m走や100m走のトップスピードではなく)で走っていると一番つらくなるところがあり、
そのあと、「このペースでどこまでも走れそう」という気持ちになる時間がやってきます。とても気持ちいい感覚です。
この気持ちいい感覚になった状態をランナーズハイと呼びます。
・私の周りで暗いことばかり
・社会的にも暗い事件ばかり
・そういえば1週間笑ってない
なんて方は手っ取り早くジョギングをして、デッドポイントを通り過ぎたら訪れる感覚を、楽しんではどうでしょうか。
誰にでも走っている途中で訪れる「ハイ」な気分の状態はーランナーズハイと名前がついていますが―自転車、水泳、ハイキングなど中程度の呼吸が上がる運動でも体験することができます。
ケリー氏は、ランナーズハイを調べていくと、次のことがわかってきたと述べています。
・幸福感が得られる
・周りの人に対する愛情があふれてくる
※この本の中でソーシャルニュースサイト「レディット」でラン
ナーズハイについて語り合うフォーラムでのユーザーの声を紹介
しています。
・「走っているのが最高にうれしくて、みんな大好きって気分
になる」
・「いいなと思っていた人が自分のことを好きだと言ってくれ
たような感じ」
今まで、走ったり、サイクリングして、自分に「周りの人に対する愛情があふれていますか」と質問したことはありません。
ですが、幸福感は感じていると思います。何とも言えない「なんでもできそうな自信」が湧いてくる気がします。
ランナーズハイについて深く考えたことはなかったのですが、明日、サイクリングで遠出する計画なので、私自身に問いかけてみたいと思います。
今日は、ランナーズハイの初回を書きました。
筋トレの運動を中心にしている方には、つまらないと思われそうですが、次回かそれ以降、持久力の運動も大事なことがわかると思います。筋トレオンリーの方は、是非、筋トレの後に持久系の運動を取り入れて、今日ご紹介した感覚ーランナーズハイーがあるかどうか実験してみてください。
種目は走るのに限らず、バイク、ローイング、ステアマスター、クロストレーナー、水泳、エアロビックダンス等いろいろ試せます。
この本には筋トレの大切さも紹介してあります。
この先、「人生を変える運動の科学」についてのブログの後半には紹介できると思います。
一点、ランナーズハイはウォーキングでは起きないことがわかっています。
なぜでしょう?
続きはまた明日のブログで。