ドアをいつもと反対側の手で開ける
意志力を強くしたいですよね。
意志力を鍛える一つの方法を試してみてください。
まずは、こんな実験結果があることをお知らせします。
ケリー・マクゴニガル氏はその著書
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で紹介した、とても興味深い実験があります。
ノースウエスタン大学での心理学者チームの実験です。
「2週間の意志力トレーニングによって恋人への暴力を減らすことができるか」という実験です。
内容……………………………………………………………………………
・18歳から45歳までの成人(全員恋人がいる)40名を適当に3つのグループに分ける
・第1グループ
利き手ではない方の手を使って食事や歯磨きをしたり、ドアを開けたりする
第2グループ
汚い言葉を使うのを禁じられ「うん」と言わずに「はい」と答えるようにする
第3グループ
特に何も指示なし
・2週間後
第1グループ、第2グループの人たちは、
嫉妬にかられたり、パートナーからないがしろにされたりあるいはそう感じた時に、あまり反応しなくなっていました。
第3グループにはそのような変化は見られなかった。
……………………………………………………………………………
第2グループの、パートナーに
暴力と密接な暴力的な言葉を使わないトレーニングは、なんとなく理解できるのですが、
第1グループの一見関係なさそうなカラダのトレーニングをしたグループでも自己コントロールが向上したのには驚かされます。
課題を習慣化すること自体が重要なわけではなく、このトレーニングで被験者の方が手に入れたことは、
脳が
「すぐに行動しないで考える」
という習慣化
でした。
第1、第2グループの参加者でも、おそらく最初のうちは「しまった、利き手と反対の手で食べるんだった」などと失敗を繰り返したはずです。
食べ終わって気づいたり、食事の途中で思い出して、持ち替えたり…を毎日繰り返したはずです。
2、3日してからようやく食べる前からスプーンやフォークを持てるようになったんだと思います。
※箸だと難易度が高いという方は、スプーンやフォークで試してみてください。
「そんなの忙しい朝ごはんではできないよ」なんて方は夕食だけでも試してみてください
少し厄介ながら、手に負えないほど難しいものではない課題が脳のトレーニングになったのです。
脳の中で、「何か選択する際に、すぐに行動しないで考え、たやすいより難しい方を選択する。」という習慣が身につきました。
歯を食いしばらないといけないような苦しいトレーニングではなかったことが、とても良い結果を生んだようです。
さて、実践編です。
・ダイエットしようとしているのに、家、会社のお菓子にすぐに手が伸びてしまう方、
・毎朝、家を出るときは、ジムに行く気満々。だけど夕方には疲れ果て、「明日にしよう」を言い続けて、早、1ヶ月という方、
私のお勧めは、前回の3分ルールもですが、「玄関のドアをいつもと反対の手で開ける」です。
あなたはどちらの手で開けますか?
右手で開く玄関ドアを左手で開けるのはちょっと手間ですが、まずはお試しください。
私も試してみました。
日頃何気なく玄関を開けている私は、右手で開けていることすら意識していないことに気づきました。
というのも、本を読んで(聴いて)「よし今日帰ったら試すぞ」と帰宅したものの、風呂の中で「あ、忘れてた」を3日繰り返しました。
一連の流れで、無意識に行動(ドアを開けていた)していたのです。
スマホのメモ帳、日記を書く人なら日記に、「明日から玄関ドアを左手(右手)で開ける」と宣言してみましょう。
さて、すぐに明日からできるでしょうか。
すぐにできても2週間できるとは限りません。頑張ってチャレンジしてみてください。
「玄関ドアが利き手と反対の手で開けられるようになった」ということより、
2週間で、
他人の言葉や態度の感じ方
家族の言葉や態度の感じ方
パートナーの言葉や態度の感じ方
がどう変わったか、自己評価してみると、良い結果が得られているのではないかと思います。
自分に課す課題は、今日のテーマでは
「ドアをいつもと反対側の手で開ける」
でしたが、
・玄関を左足(右足)から出る
・靴は左足(右足)から履く
・階段を左足(右足)から登る
・机の引き出しを左手(右手)で引く
・スーパーでの買い物を左手(右手)で入れる
等
いろいろ考えられます。
自分の苦にならない方法で試してみてください。
「****でためしたよ!」なんてコメント待ってます。
エピソードもあればコメントしてください。
では、また明日のブログで。